最近流行りだしたノイズキャンセリング機能を使ったイヤホンと遮音性の高いイヤホンでその効果を比較検証してみた。


使用したプレーヤーはソニーのNW-A919。
A919はノイズキャンセリング機能を本体に内蔵したプレーヤーだ。
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本体のノイズキャンセリングスイッチ。
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ノイズキャンセリングイヤホンを接続するため、特殊形状のステレオミニジャック。
もちろん普通のイヤホンも使用可能。
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使用したイヤホンは、

・ノイズキャンセリングイヤホン
 ソニー MDR-NC022A
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外部のノイズを拾うためのマイクを装備している。

・遮音性の高いイヤホン
 シュア e4c
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現在愛用のシュア。


本文中では以下のように省略する。
「NC」:A919のノイズキャンセリング機能とNC022Aを使用
「遮音」:A919にe4cを使用


■検証1 音楽を流さずに普通につけてみる。

NC:普通に装着しただけだと外のノイズは2/3程度に聞こえる。
   そこで音楽を流さずNC機能だけをONにしてみる。
   外のノイズは1/2以下まで抑えられた。
   おもしろいのは中低域に効果が高いこと。
   つまり高い音(女性の話し声など)にはあまり効果はない。
   逆に街の騒音や地下鉄のノイズなどには効果が高い。
   快適と言えるレベル。

遮音:外のノイズは1/3程度に抑えられて聞こえる。
   全帯域の音が平均して抑えられて普通に耳栓をした感じ。
   NCのNC機能ONのほうがやや低域が抑えられている分オレは快適に感じた。
   NCにはやや劣るがやはり快適である。


■検証2 音楽を流す(読書の邪魔にならないくらいの小さな音量)

使用曲 Sasha Dobson - Follow Through(A919プリ収録曲で静かなバラード)

NC:よほど甲高い話声でも周りにない限り読書に集中できる。
   外部からのノイズは周りで何かが聞こえるかな?という程度。
   快適である。

遮音:ややNCよりも外部ノイズは少ないかな?という感じ。
   こちらも快適である。


■検証3 音楽を普通に聴く(やや大きめくらい)

使用曲 Spitalfield - Secrets in Mirrors(A919プリ収録曲で普通のロック)

NC:全く外部ノイズは気にならない。
   自分ひとりの世界に浸れる。
   が、やばいくらいの音漏れがするのはこのイヤホンの特性。
   他人に何を聴いているかばれるくらいだ。

遮音:全く外部ノイズは気にならない。
   こちらも自分ひとりの世界。
   ごくわずかな音がイヤホンから漏れるが他人に迷惑をかけるレベルではない。


■総評■
NCは外部ノイズを低減するということに関しては思った以上に効果が高い。
そういう意味では遮音の方も同等の効果がある。これは五分五分と言ってよい。

しかし、大きな差がでてしまったのはイヤホン自体から外部へ漏れる音だ。
NCはノーマルのイヤホンと変わらず外部へ「シャカシャカ音」が漏れてしまった。
電車で隣に座った人によっては注意されるレベルだ。

遮音タイプはイヤホン自体からの音漏れがないと思ってもいいくらい。
少なくとも文句を言われることは絶対にないだろう。
オレが通勤で毎日使っているのでそこは実証済み。

もちろん外で音楽を聴くのはいろいろな場所だと思う。
NCも電車でなく街歩きなら誰にも迷惑をかけることなく快適に音楽を聴ける。
電車に乗った時は少し音量を控えめにすればいい。

オレは電車通勤だから音漏れの多いイヤホンを使うわけには行かない。
だから遮音性が高く、かつ高音質なイヤホンを愛用している。

せっかくウォークマンについているNCの機能を使えないのももったい無い話だが・・・

とにかくNCも遮音も外部ノイズを低減する効果は十分。
あとは使い分けをすればいいだけの話だ。

今後のNCイヤホンの音漏れ改善がなされればかなり最強だとも付け加えておく。