CDを新品で買ったときに付いてくる帯は初めて買ったCDの時から一度も捨てたことはない。

これはレコード時代から守り続けているアルバムに対する礼儀でもある。

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しかし中古市場では帯なしのCDやレコードがゴロゴロしている。

帯が無くても気にしない人にはどうでもいい話だが、実際帯の有無によってオークションで値段が変わるのも事実だ。
(帯を軽視している出品者は非常に多い)

些細なことだが、大げさにいうと完品か欠品かくらいの差だ。

帯を重視すべき理由は他にもある。
帯には曲目以外にキャッチコピーやシングルカット曲の紹介、ドラマ主題歌に使われただのライブ情報等、発売時の貴重な情報が満載でわかりやすく時代を映す鏡ともいえるからだ。

ただ、帯はジャケットを一部隠してしまうのでデザイン的には邪魔だが、だからと言って捨てる選択肢はない。

おそらく誰もがやっていると思うが歌詞カードの裏側にこんな風に挟んでおくのが一般的な保存方法だろう。
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オレが所有するCDは全てこの方法で帯を保管してきた。

配信やYoutube等で音楽は手軽に聴けるようになった現代、CDの売り上げは年々落ちていると聞く。
それでも日本ではまだ売れている方だ。
日本人という人種は実体があるものにこそ価値を見出すからだ、という話をどこかで聞いたことがある。
新しいものも取り入れるが、古いものも決して軽んじることをしない日本人の気質なのかもしれない。

例にもれず、オレも実態がないデータ音源はあまり好きになれない。

音質的には物理ドライブの影響を受けないデータのほうが良いであろうことはオーディオを少しでもかじっていればわかることだが、物理メディアに記録された音楽には音質よりも大切な何かが存在すると思っている。

そういうことを長年考えていたら、デジタルメディアであるCDであっても、とても愛おしくなってきた。
より完璧な状態でCDを保管することこそアルバムに対する愛なのだと思うようになったのだ。

そこでここ数年は購入したCDには透明なカバーをつけるようにしたのである。

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これは未開封の状態ではなく、透明カバーをつけた状態。

帯を表に出しつつも新品パッケージ同等の状態で保存できるのだ。

ただそれだけなのに、メリットはある。

1.CDケースに傷がつかない
どんなに大切にCDラックに入れていても、プラケースはラックからの出し入れだけでも傷はつく。
そのうち擦り傷が増えてケースには透明感がなくなり濁っていく。
また、紙ジャケットやデジパックならば破れのリスクも高まる。
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このようにCDラックに詰まった状態では出し入れ時に摩擦でケースに傷がつき、取り出しにくい。

カバーをつけることで傷の防止になり、きっちり詰まったラックからの出し入れもスムーズになる。


2.帯をつけた状態で保管できる
昔のCD帯は下の写真のようにケースにのりづけされていたが、現代は固定されていない。
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帯の四隅に糊をつけプラケースに張り付いていた。
(ごく初期のCDでは帯全体がシールになっているものもあった)

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カバーをかければどのタイプの帯でもパッケージ開封前のような状態で保管できるのはうれしい。


3.捨ててしまいがちな帯シール(ステッカー)まで保存可能
これはやりはじめて気づいたことだ。
新品CDにたまについているシュリンクパッケージに貼られたシール。
これはさすがに捨てていたが、カバーに移植すればよいのだ。
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実はこのシールにも貴重な情報が書かれていることがある。
だからこそ帯同様捨てるには惜しい。

しかし薄いシュリンクに貼られたシールをはがすのには根気とコツが必要。

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4.のり付き透明カバーをのり無しカバーに変更して使い勝手向上
実はこのタイプが一番恩恵がある。
のり付き透明カバーに収納されているCDは出し入れにとても気をつかう。

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これは主に紙ジャケットやデジパック仕様のCDに多いカバーである。

取り出し時にはジャケットに張り付かないよう気を使うが、最悪紙ジャケットを破ってしまうこともあった。
そして、その煩わしさからCDを聴く回数までも減ってしまうのだ。
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それをのり無しカバーに交換するだけで本体の取り出しが格段に楽になる。
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また、糊付け部分の折り返しがなくなることでラックの出し入れ時にひっかかることもなくなる。


では、デメリットはなにか。

1.取り出しの動作がひとつ増える
もともとカバー無しで保管していたCDのように1アクションでCDを取り出すことができなくなる。
(紙ジャケットは逆に楽になるが)

2.カバー代がかかる
カバーは何十枚数百円程度であるがコストがかかるのに変わりはない。
また、CDケースの形状により数種類準備する必要もある。
大量にCDを所有しているなら、大切に保存したいCDのみに絞るべきだろう。


それではシールの移植を実際にやってみる。
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これは一見未開封のように見えるが、シュリンクの下部分だけあいている開封済みCD。

これにはシールもついていたのでカバーを交換する時のためにこのまま保存していたものだ。

まずは、CDが入った状態でカッターの先端を使って角にきっかけを作る。
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はがしにくい時は別の角からもせめてみる。
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ここまで剥がれたらいけそうなのだが・・・

慌てたせいでのり面がシュリンクに残ってしまった。
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これはもう失敗。

こうなったら諦める。

パッケージに貼り直して、
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パッケージごとはさみで切ってしまう。

パッケージごと切り取ると粘着面がなくなるので、
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両面テープをつける。

カバーに帯・CDをいれて、もともとあった辺りに張り付ける。
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ここまでやれば、仮にリセールしても印象がいいだろう。

帯シールの場所が気に入らなければ変更することも可能だ。
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最適なカバーの選び方は次回その2で。

元オーディオ小僧 CD保管の流儀 その2