CD保管に透明カバーを使うことで、帯ごと美しく保管するというのが「その1」。
元オーディオ小僧 CD保管の流儀 その1

今回はそのカバーをCDの形状別にどんなものを使用するかを見ていく。
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今年(2021年)でCD誕生から39年目となった。

CDが話題となっていた当時のことは今もよく覚えている。

CDは結局メイン音源としてはレコード以上の付き合いとなってしまったので多くの思い出がある。

CD盤の形状は発売当初から何も変わらないが収納するケースは多様化した。
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おかげでCDラックはサイズ違いのCDで無法地帯だ。

2枚組、スリム、デジパック、紙ジャケットなどなど。
ラックに収めたCDを眺めると形が不揃いで美しくないが、せめて個々のCDはカバーをつけて綺麗な状態を保ちたい。
できれば全てのCDにカバーをと思うが、今や置き場所に困るほど増えてしまったので選りすぐったCDだけでもカバーをつけることにしている。

形・サイズが様々でどんなカバーにするか悩んでしまうが、ある程度対応したケースは販売されているのでなんとかなるものだ。

もちろん新品購入時のカバーがそのまま使いまわせるなら継続して使うもよし、使いにくければ交換すればいいのだ。

そこで多様化したCDケースの形状ごとに最適なカバーは何か、実際にオレが使っているカバーをまとめることにした。

細かく挙げるとキリがないので代表的な形状のCDのみとした。
ここに挙げてない形状のCDもほとんどこの基本的なカバー類で賄える。

オレが使うカバーは全てNAGAOKA製。

今も昔も、痒いところに手が届くオーディオアクセサリーを作ってくれる日本を代表する老舗オーディオアクセサリーメーカーだ。


1.標準サイズ
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※松岡直也「ハートカクテル」J-Fusion40周年記念盤(2017年)

名称:ジュエルケース
縦横:125mm×140mm
厚さ:10mm

CD登場当初から現代に至るまで、スタンダードとなるケースで通常の音楽アルバムに留まらず多く用いられている。
近年では通常盤と限定盤の形態で販売される場合の通常盤での用途も多いようだ。
スペシャル感はないが全てのCDラックはこのケースが入ることを前提に設計されているCDの基本となるサイズだ。

構成は写真上から蓋(リッド)、CD固定皿(トレイ)、底(ボトム)の3ピース構成。
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リッドとボトムは透明であることが多い(たまにカラーもある)がトレイの色はグレーをはじめ、白・透明など多くのバリエーションがある。
スタンダードなだけにこのケースは容易に手に入る。
また、3ピース構造のため各ピースの破損や汚損時にはパーツ毎に交換ができるのも利点である。

使用するカバーは以下。
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CDを収納するとカバーの背部分がカバーの接合部分にあたるため、タイトルがやや見えにくくなる場合もある。
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まぁこれはどのタイプのカバーでもいえるが、厚みがなくなるほど見にくくなるのが唯一の難点だ。

またカバーは一度クセがついてしまえば、以後の出し入れは手こずることなく楽になっていく。


2.薄型サイズ
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※大滝詠一「恋するふたり」(2003年)

名称:マキシケース(スリムケース)
縦横:125mm×140mm
厚さ:7mm

名称通り、フルアルバムより収録時間の少ないマキシシングルやミニアルバム用として使われることが多い。
かつての8cmCDの正統な後継ケースといえる。
このケースはCBSソニーの「CD選書シリーズ」がオレの初見だったと記憶している。

構成は写真上からリッド+トレイ・ボトム一体型の2ピース構成。
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トレイとボトムの間に裏ジャケット(バックインレイ)を挟めないため、CDの装着時にレーベル面を下に
向けてレーベルを見せるように収納することで裏面をにぎやかにみせることができる。
そのため色は透明としているものが多い。
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よってCDレーベルはそれを意図して見せるデザインがされているものもある。

使用するカバーは以下。
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はり背部分がカバーの接合部分にあたるため、細くなった分通常サイズよりタイトルが見えにくくなる。
ただし、カバーに入れることで添付の帯を見せることができるのは変わらない。



3.超薄型サイズ
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※CD-R ブランクメディア

名称:スーパースリムケース
縦横:125mm×140mm
厚さ:5mm

マキシケースよりさらに薄いことが特徴。
これより薄いケースはないだろう。
CD-R等の多数のまとめ売りブランクメディアに使用されることが多い。

構成はマキシケースと同様リッド+トレイ・ボトム一体型の2ピース構成だ。
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構造が同じなのにマキシケースより薄いのは、プラスチック自体の厚みが薄くなっているため。
よってヒンジ部は脆弱で破損しやすく、まず音楽入りCDに使用されることはない。

使用するカバーは以下。
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やや余裕がでるがマキシケースと同じカバーが使用できる。
ケース自体に耐久性がないのでカバーによる保護は有効だ。



4.2枚組サイズ
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※Beatles「1962-1966」(1993年)

名称:マルチケース
縦横:125mm×140mm
厚さ:24mm

2枚組以上のCDで使用される。
このケースは場所を取るため、最近はあまり見かけなくなった。
そもそも最高4枚まで収納できるので、このことから現代では2枚組程度での使用は歓迎されていないようだ。
よって現代は2枚組のCDはデジパック方式もしくは標準ケース×2を三方背ケースに収納することが多いようだ。

構成は中央にセンタートレイ、左右にトレイとボトムを持つ5ピースのシンメトリー構成となっている。
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よく考えられた作りだ。
歌詞カードを差し込むところがないため、センタートレイに収納(乗せるだけ)されている場合が多い。
CDは2~4枚収納できるが4枚フルでも歌詞カードを置ける余裕がある。
破損時はやはり部分的な交換も可能。

使用するカバーは以下。
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このカバーはオレの場合標準ケース以上のサイズ全てに代用している。
つまり標準サイズより大きいがマルチサイズよりも小さいケースは全部これ。

ただし、マルチサイズ以下で使用すると、マチが深くとっている分カバーの余りが左右にでてしまうのが難点。
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そこに目をつぶれば非常に万能なカバーとして重宝する。


5.デジパック
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※麗美「Magic Railway」(1992年)

名称:デジパック
縦横:125mm×140mm
厚さ:8mm~
※サイズは最小のCD1枚タイプのもの

デジパックは現代はより多く見かけるようになった。
規格が定められていないため不揃いとなるがそれ故スペースに無駄なくCD等が収められるのが特徴だ。
外装が紙製なのでデザインの自由度が高いことから限定盤や特別仕様で使われることが多い。
またCDは1枚~無制限と対応できる。
カバー収納という観点ではこれが一番やっかいだ。

基本構成はジャケット兼用の台紙にプラ製のトレイが張り付けられている。
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CDが多くなると三つ折りにするなど、折り紙でもたたむかのような形状をもつものもある。

当然のことながらケースの替えが効かないのでこういうものこそカバーは必須だ。
ただし形状が決まっていないのが災いしてぴったりのケースが見つからないことがあり、購入時のケースは捨てられない。
また、蓋が確実に締まらないため、さらに三方背ケースに収納されることもある。
外装は紙なので割れるようなことはないがジャケット写真が擦れていくのが難点。

使用するカバーは以下。
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ただし、標準的なCD1~2枚のデジパックであればの話。
薄いものならスリムケースカバーに入るし標準ケースならまずほとんどが問題ない。

また、歌詞カードや写真集などの付録はデジパックとは別に添付されているものもあり、それらは三方背ケースにまとめて入れる方法をとる場合もある。

そうやっていくうちに上記ケースに入らないものも当然出てくるが、その時はマルチケースを使用すればいい。
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しかしデジパックは形状が様々なのでジャストサイズを重視するなら購入時のカバーをそのまま使用したほうが無難だ。


6.紙ジャケット
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※ジョン・レノン/ヨーコ・オノ「ダブル・ファンタジー」(2007年)

名称:紙ジャケット
縦横:135mm×135mm
厚さ:2~4mm

基本的にLPを再現した復刻(再発)ものに使用されることが多い。
そのためCDのようなやや横長でなくLPをそのまま縮小した正方形に近い形状が特徴。
厚さはシングルジャケットで約2mm、ダブルジャケットでもせいぜい4mmだが通常CDケースより高さがある分、ラックによっては入らない場合もあるのでラックを選ぶ時は注意だ。
購入時はのり付きのカバーに入れられていることがほとんどで、そののりを嫌うなら交換したほうが賢明だ。

使用するカバーは以下。
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このケースはもともと見開きのダブルジャケットを想定しているので万能だ。
購入時のカバーはまずほとんどのり付けタイプカバーなので出し入れの際、のりがジャケットにくっついてしまう。
最悪の場合ジャケットを剥がしてしまうので取り扱いには気を使う。
その煩わしさを解消するためにもこのカバーへの交換は効果的となる。


【番外編】
CDのサイズは多様化しているが面白いCDがあるので少し挙げておこう。

薄型2枚組サイズ
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※The Smashing Pumpkins「メロンコリーそして終わりのない悲しみ」(1995年)

一見通常サイズであるが実はこれにCD2枚入っている。
これは90年代のCDであるが実は輸入盤。
もともと輸入盤で数枚しか所有しておらず、国内盤でもこれが使用されたかは不明。
スペースを最大限有効活用したもっともスマートなケースと言える。

構造はリッドとボトムはジュエルケースと同等だがミドルトレイが工夫されている。
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トレイの左端が固定されておらず、開く。
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なんと裏側にもう一枚入る。
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歌詞カードも通常サイズ同様に収納できるので完璧。
デメリットはケースの替えが効かないくらいか。

使用するカバーは当然通常のものが使える。
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DVDサイズ
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※小泉今日子「なんてったって30年!」初回限定盤(2012年)

一見DVDのようだが実はCD。
なかなか楽しいがこういうイレギュラーなタイプはCDラックに入れることが困難となり、別に保管しなければならないのが難点だ。

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珍しい形なのでデジパックと思いきや、本にCDがついているような感じだ。

使用するカバーはDVD用。
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このCDはややDVDケースよりも小さかったが入れないよりはるかにマシということだ。

ちなみにDVDより一回り小さいBD用ケースもある。
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多様化したCDケースによってCDを持つことの楽しさが広がった。

しかしそれと引き替えにCDケースの保護方法とラック収納時の煩わしさに悩まされることにもなる。

最近新しくCDを買うたびに思うのは、いかにこの状態を保っていけるかということ。
カバーをつけることでそれは解決するがもちろんコストもかかる。

カバーはお気に入りのCDにしかつけられないが、そうすることでアルバムへの愛着も生まれ、自然と扱いも慎重になっていくものなのだ。

CDのサイズという概念にとらわれない自由なサイズのものも多くある。

いつか手放す時がきたら、かけた愛情の分は返ってくるだろう。

そして次に手にした人も同じように愛情をかけてくれるかもしれない。