かねてよりクラウドファンディングにより資金調達していたオンキヨーのOnkyo Classic Series第一弾のポータブルターンテーブル。

2021年7月10日に手元に届いた。

物を見れば一目瞭然だが、チョイ聴き用のレコードプレーヤーだ。
GREEN FUNDINGというサイトで先着順に割引率が異なる形態で販売されていた。

少しだけ迷っていたこともあり、最安の8,980円では購入できず、次の9,180円で購入した。

購入の経緯は、やはり近年のアナログレコード復権の影響を大きく受けていることは否めない。
今や新譜でもレコードがリリースされるようになり、オレのレコードコレクションもここにきて増殖中だ。
もっとも、音楽はスマホで手軽に聴く現代のリスニングスタイルを考えるとレコードで聴くというのはかなり手間だ。
だからこそ、このプレーヤーのような手軽さは今の時代には必要だと思えてきた。

オーディオマニアであればレコードは必須アイテムなので、もともとレコードプレーヤーを持っている人は多い。
オレもすでにプレーヤーは3台持ちではあるが、どれもポータブルでないため気軽に聴くというには程遠い環境だ。

そんなプレーヤーを何台持っていようと聴くまでの手間は変わらない。

昨年(2020年)購入したパナソニックのラジカセのように、レコードも好きな場所で気軽に聴きたいという思いは以前からあったのだ。
Panasonic RX-FS27(ステレオラジオカセットレコーダー)

今はポータブルプレーヤーはたくさん発売されているので別にオンキヨーでなくてもよかったのだが、古くからのオーディオマニアとしてはオンキヨーが出すとなればやはり気になる。
そもそもオレの初めてのスピーカーはオンキヨーのD-77Xでオンキヨーに対する思い入れは特に強いのだ。

そんなわけでこのタイミングだと言わんばかりに購入してしまった。

用途としては場所を選ばず手軽に聴くこと、それが一番の目的だ。

音には期待していないが果たして実態はどうだろうか。


ONKYO OCP-01
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発売日:2021/7/7
価格:11,800円(税込)
※購入価は9,180円
カラー:ソニックブルー、シェルピンク、ヴィンテージホワイト、ミスティックブラック
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4色から選べたがクラウドファンディングの受注実績を確認すると、オレが選んだソニックブルーが一番人気だったようだ。
ちなみに当初シェルピンクはラインナップされておらず、発売の少し前に追加された。
すでに他の色で注文していた場合でも発送前までに連絡すれば変更は可能となった。


まず、最初に手にして思ったのは想像してたより小さいということ。
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トランク風な見た目で一見するとレコードプレーヤーには見えないのもオシャレ。
(この手のものはすでに他社でいくつか発売されていたので目新しいわけではないが)

そもそもポータブルプレイヤーは1970年代から存在しており、ポータブル用途ということで折り畳みかつ持ち手有りというスタイルは確立されていた。
しかし、完全にトランクボックスを模した形状は現代ならではの発想で面白い。

使わない時は部屋の隅にでも置いておける。
ホコリをかぶっても中は大丈夫だ。
ボックスも頑丈なので多少はぶつけても平気そうだ。
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底面には約1cm厚のゴム足がついている。
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両側面には金属製グリルでカバーされたフルレンジスピーカーを内蔵。
スピーカーの口径は7.6cmと小ぶりだが一応ステレオである。
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ただ懸念しているのはこのスピーカーの位置。
小型だけに確実に出音に影響してくる配置だ。
想定されるのはまず、高い音は正面では聴こえにくいだろう。
だからと言って横から片方のスピーカーの音だけ聴いてはステレオの意味がない。
ここだけが購入前から気になっていた部分である。


ターンテーブルとトーンアームは一体型で筐体と分離したフローティング構造だ。
少し触っただけでぐらぐらするがこれでいい。
これで内部スピーカーからレコードへ振動が伝わるのを防ぐわけだ。
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素材からくる見た目のちゃちさは仕方ないが、ちゃんと機能している。
この手のプレーヤーで使う人はいないだろうがスタビライザーは使わないほうがよさそうだ。


アームリフターレバーがついているため、指先でレコードに針を落とさなくてもよい。
リフターを下げておけば手動でも可能だ。
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しかしこういうプレーヤーは慣れたら豪快に手でやったほうがいい。
(昔のプレーヤーにはこんなものはついていなかった)


電源ONはボリュームつまみと連動。
時計回りに回せば電源が入る。
12時の位置で十分な音量が出る。
さらに±10%で可変できるピッチコントロールもついている。
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ピッチコントロールはセンターでカチっと止まるので安心だ。
用途としては普段は触らなくてもいいが、例えばCD等と比べて音程が高いとか低いとか思ったらここをいじって調整すればいい。
このような安価なプレーヤーは回転スピードが不安定になりがちなのでついているものが多い。


オートストップON/OFF(右)と回転数切替スイッチ(左)。
ここだけ他のスイッチのように色がついておらず見にくい。
さらに文字が小さく、正面に対して横向きなので使いやすいとは言えない。
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オートストップ機構はレコードエンドで自動で回転が止まる便利なもので通常はONの状態にすべきだろう。
回転数は78回転もついているのですべてのレコードが再生でき万能といえる。


PHONO(レコード)とBluetoothの切り替えスイッチ。
普段はPHONOの位置にしておけばよい。
Bluetooth接続時は音でペアリングを知らせてくれる。
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ヘッドホン端子がついているのは非常にありがたい。
音量はボリュームつまみと連動で調整できる。
ちなみにBluetoothで受信した音もこのヘッドホン端子で聴くことができた。
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裏側には入出力端子が集約される。
右からACアダプター端子、ラインアウト端子、ステレオミニプラグでAUXIN(外部入力)端子。
ラインアウトはアンプやパワードスピーカーへの出力用として。
当然フォノイコライザー内蔵のため汎用性は高い出力端子だ。
AUXINはBluetooth非対応の機器等をつなげて本機のスピーカーから音を出すために使う。
これはまず使うことはないだろう。
ちなみにここにケーブルを挿すと入力ソースがレコードからAUXに自動に切り替わるので抜き忘れに注意だ。
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真ん中のラインアウト端子から音を出力するとパワードスピーカー等から音を出せるようになるが、この出力レベルは本体ボリュームと連動のバリアブル端子である。
つまり、本体スピーカーからも音がでるということ。
よってプレーヤーのボリュームを下げてパワードスピーカー側のボリュームで調整ということになるので注意が必要だ。
そういう意味では本体スピーカーが横についていることは救いかもしれない。
このプレーヤーの音はショボいのでつい外部スピーカーに繋げたくなってしまうが、そもそも元の音もショボいため、音に期待してはならない。
もちろん音への期待値が高いオーディオマニアとしての意見であるが。


LPを乗せるとこれだけはみ出す。
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これがまたいい。

さて、そういうわけで早速レコードを聴いてみた。
操作は取説がいらないほどシンプルなものだ。
本格プレーヤーにあるような細かい設定は一切必要ない。
ボリュームつまみを回すと電源が入るのであとはレコードに針を落とすだけだ。
カートリッジを持ち上げ、レコードに近づけると敏感にターンテーブルが反応する。
立ち上がりはとても早いようだ。

この記事を書くにあたり、レコードをシングル・LP合わせて十数枚聴いてみた。
そのうえで気づいたところを思いつくまま挙げてみた。

まずは残念だったところから。
あえて悪いと言わないのは、価格や用途を考えれば妥当といえるからだ。

出音
形状やコンセプトからして最初から音には期待していない。
とはいえ予想していた音と違っていたので少しだけ残念に思った。
最初の1枚を再生した時は「なんじゃこりゃ!?」というのが正直な感想。
普通にショボい音ならなんとも思わなかったかもしれないが、やけに中域(ボーカル域)が強い。
というよりもやや不自然なほど。
用途からしてもボーカルを聴かせるチューニングだろうとは思ってもやはり気になる。
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この原因を考えたがどうやら箱の中で音が共鳴しているような感じの音だ。
低音高音(特に低音)が出ないのは想定の範囲。
ボリュームを上げていくと12時の位置を超えるあたりからただうるさいだけの音になる。
音量は大きくても11時の位置までがこのプレーヤーには最適だろう。
スピーカー位置は前面に配置していればまだ高音が聴こえてよかったかもしれない。
蓋側についていればもっとよかったが。


音揺れ
再生しているとたまに音が揺れるのがわかる。
つまり回転が不安定(常に正確ではない)ということ。
このプレーヤーはベルトドライブ方式であるが、回転数偏差(ワウ・フラッター)はよくない。
取説によると3%以下というスペックであるが、例えば我が家のフラッグシップであるDENON DP-59Lは0.02%とまるで桁が違う。
(数字が低いほど回転精度がいい)
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まぁクォーツロックの本格プレーヤーと比べるのはナンセンスであるが、この3%という数値が聴感上ここまでわかりやすいものなのかと驚いた。
もちろんチョイ聴きなのでうるさくいうつもりはないが、数年後にベルトの劣化でこれがさらに顕著となるならベルトも補修部品として考慮しなければならない。
ベルトはゴムなので経年劣化で伸びたり、切れたり、滑ったりするので消耗品なのだ。
ベルトドライブ方式は機構がシンプルなため、安価かつスピーカー内蔵プレーヤーでは振動対策という意味ではベストなのだ。
まぁピッチコントロールがついてるのでベルトの伸び程度なら応急処置はできるだろう。


シングル再生時にカートリッジが左右に振れる
反ったレコードを再生するとカートリッジが上下に波打つのはよく知られるところ。
しかしそれが左右にも振れるのだ。
それもシングルレコードに限る。
原因はセンタースピンドルに挿すドーナツ盤用のアダプターが原因のようだ。
よく見るとセンタースピンドルに対してアダプターの穴が大きすぎて1mm程の遊びがあるのだ。
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要はがっちりハマってないということ。
もともと回転精度がよくないのでこれを改善したところで音に大きな変化はないだろうが、気になるならアダプターを変更すればよい。
シングル用アダプターはナガオカなどから発売されている。


オートストップが使えないことがある
レコードエンドを感知して自動で回転が止まる機構だ。
無駄な針の摩耗を抑えるためには便利な機能だ。
聴きながら寝てしまってもこれがあれば安心ということ。
しかし、特にシングルレコードを聴いていて最後の方になるとまだ曲の途中なのに止まることがある。
これはオートストップの感知エリアに差し掛かったためだ。
センターラベルはLPよりもシングルのほうが小さいのでよりLPより感知されやすいということだ。
ちなみにシングル10枚中5枚は曲の途中で止まるという高確率であった。
(収録時間やカッティング状況による)
まるで電池が切れかかったカセットウォークマンを聴いている時のような止まり方が微笑ましい。
あれ?止まった。いや?まだ動く。を何度か繰り返すと完全にとまるみたいな感じだ。
もっともこのオートストップはキャンセルもできるので、面倒だがシングルの時はOFFとしておけば解決だ。
手元で操作できるので大した手間にはならないだろう。


反ったレコードがマウント部にあたる
これはこのプレーヤーに限らないかもしれないが、ターンテーブルが薄いため、マウント(アーム側)にLPレコードの反った部分が当たることがある。
同じの構造のポータブルプレーヤーなら同様の事象があるはずだ。
もちろん反ったレコードに根本原因があるが、接触した際の接触音をそのままカートリッジが拾って増幅され、擦れ音がはっきり聴こえることもある。
ターンテーブル高とマウントの最高部の差は5mmない程度なので、あともう数ミリ離れていれば問題なかったのだが・・・
レコードの保護のためにも反りすぎたLPレコードをかける時は注意が必要だ。


ACアダプターを収納できない
トランクボックスの形なのにACアダプターの収納場所がどこにもないのは残念だった。
アダプターは結構小さいだけに、ボックス内のどこかに収納できるはずだ。
ポータブルを謳うならその用途に応じた配慮も必要だ。
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立てると不安定
立てておくと蝶番の影響でこのように斜めになってしまう。
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ここは小さくてもいいのでゴム足が欲しかった。
この向きで保管する人は多いと思う。
この状態で置いておくと床などに傷をつける恐れがある。
ここはホームセンターでゴム足を買ってきて自分でつけるしかないか。


Bluetooth出力ができない
本機のBluetoothは外部機器の入力専用。
これは買う前からわかっていたが、やはり今時レコード自体の音を飛ばせてもよかったのかなと。
もちろんチョイ聴き目的なのでこのプレーヤーだけで完結するのは構わない。
ただ、このプレーヤーだけをメインに使う人にとってはもう少しいい音で聴くためにBluetoothスピーカーから音を出したいと思うかもしれない。
もっともラインアウトで先述の通り、この音ならできなくてもよかっただろう。


では良かったところを。

そもそも残念な部分を先に挙げたのはあくまでオーディオマニアとしての一応の意見だ。
(オーディオマニアはこういうところがウザい)
価格を考えればこのような不満は取るに足らず、笑って済むことでもある。


出音
不満でも挙げているのに良かったというのも矛盾でしかない。
そもそも音が悪いというより、この音にオーディオマニア的にはびっくりしたのだ。
普段からいいプレーヤーで音を聴いていたのでこのギャップは仕方ない。
ただし、聴き込んでこの音に慣れてくると実に味のある音にハマってしまう。
別に音がいいわけではない。
なんとも時代の逆を行くローファイな音だ。
レコードのポテンシャルをまるで引き出せていない。
(初めてレコードの音を聴く人がこれがレコードの音と思われると困るが)
しかしそれが逆に心地良くなってくるのだ。
まさに子供時代にアニメやヒーロー物を聴いていたあのポータブルプレーヤーの音だ。
子供時代にその音に不満をもっていただろうか。
そんなことはない。
ただ純粋に回転するレコードから出る音にワクワクしていた。
音に不満ならこれで聴かなければいい。
そしてその不満からオーディオの沼にはまっていくのだ。
オレにはただただ楽しい音になってしまった。


スクラッチノイズ・トレースノイズがわりと目立たない
これは本当に嬉しい誤算だった。
ピックアップからスピーカーまでのスペックの低さがノイズに対してはいい結果をもたらしたのだ。
あまり正確に音溝の音を拾わなこと、スピーカーの解像度が低いこと、この相乗効果でノイズもはっきり聞こえないのだ。
厳密にいうともちろんレコード特有のノイズは聴こえるがそれさえもチープな音なので逆に気にならないのだ。
だからもうめちゃめちゃ汚れたレコードでもクリーナーなしでかけてしまおうという気にしてくれる大らかさがあるのだ。
こんなメリットもあったとは。


78回転がある
実は常々欲しかったのが78回転だ。
別にSP盤を聴きたいからではない。
最近レコードを洗浄することを始めたのだが、最後の仕上げとして一度プレーヤーにかけるということをやる。
取り切れなかった音溝のホコリを掻き出すのが目的だが、聴くわけではないのでただ早く終わらせたい。
これまで45回転でやっていたが78回転であればその時間をさらに短縮できる。
しかもお手軽なプレーヤーなので針の摩耗も気にせずやれる。
交換針も安価で購入できるので二重で安心だ。


想像以上の手軽さ
本来の目的である手軽にレコードを聴くこと。
実際、茶の間とかでレコードを積んでとっかえひっかえ何枚も聴くということができる。
それがポータブルになるとここまで手間でなくなるのか、というほど面白いように聴けてしまう。
シングルレコードなんかはあっという間に10枚くらい聴いてしまった。
手元にあるから何かやっていてもその場ですぐにレコードをひっくり返せる。
まさに聴きまくるとはこのことだ。
この一番やりたかったことを達成できた喜びは何よりも大きい。


では、とりあえずOCP-01の出音も記録しておこう。

まずはシングルから。
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小学生の頃、大好きだったジャッキー・チェンの映画主題歌。
酔拳より四人囃子の「拳法混乱(カンフージョン)」だ。

PCM-A10による空気録音でプレーヤーから斜め上約50cmの位置から録音。
ボリュームの位置は11時手前あたり。
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この録音した音はオレが聴いた音にほぼ近い。
当時はジャッキーをオヤジのでっかいラジカセを使ってカセットで聴いたものだ。
それに比べればショボいといえばショボいがボーカルをメインに聴かせるチューニングは悪くない。
音量が大きすぎると箱鳴りが顕著になるのでほどよい音量で聴くのがベスト。
そこらへんのバランスを見極めるといいだろう。


次はLPを。
夏になると聴きたくなる中森明菜のオリジナルアルバム「ANNIVERSARY」から「100°Cバカンス」をチョイス。
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まずはウォークマンよりソースそのままの音を聴いてみる。
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CDからFLACでリッピングしたいつも聴いている鮮明な音だ。
当たり前だがどの音もよく出て解像度も高い。
これはデジタル音源の音だが通常のレコードプレーヤーならこれとそう変わらないはずだ。
これを基準に比較してみよう。


次にプレーヤーのレコード再生音を空気録音した音。
条件はシングルと同じ。
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プレーヤーのスピーカーから出る音の傾向はシングルの時と同様、中音ばかりで低音高音はあまり出ていない。
よってこの音傾向はやはりポップスまたはボーカル向きだろうなと思う。


このプレーヤーの音はかなり癖のある音だが、ウォークマンからBluetoothで飛ばした音なら変わるかもしれない。
むしろ純粋にスピーカーの音を聴きたいならこの方法がベストだ。
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内部スピーカーのため、音の傾向こそレコードと似ているが明らかに解像度は上がり、細かいニュアンスが伝わる。
ボーカルばかりが強調されたレコードの音は幾分影を潜め、あまり聴こえなかった楽器の音も前に出るようになった。
ちなみにこのBluetoothで飛ばした音をプレーヤー本体のヘッドホン端子で聴いたところ、ほぼウォークマンで聴いた音と変わらなかった。
つまり、レコードの音はやはりピックアップの性能に左右された音ということだ。


ではレコードの音をヘッドホン端子から聴いたらどうか。
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これを聴くまではヘッドホン端子からの音なら、ウォークマンで聴いた音に近いのではとほのかな期待があったのだが、内部スピーカーで聴いた音と基本的な傾向は変わっていない。
むしろこの音がそのまんまスピーカーから出ているといえばわかりやすいか。
とはいえ内部スピーカーよりはいい音だ。
ただ音の傾向がこれによりはっきりとわかった。
まるでイコライザーで中音のみ上げたかのような音だ。
単純にピックアップが拾った音がこの音ということになる。
高低音がまるで出ていないが、さすがに内部スピーカーと筐体の癖がプラスされない分聴きやすい。

レコードの音はピックアップの影響をもろに受けているので、これはもうこういう音ということで割り切るのが幸せだろう。

おそらくラインアウトで出力したところでこの音の傾向は変わらないだろう。
やらずともこのプレーヤーの音を外部スピーカーで聴くのは厳しいのがわかる。
となれば例えばデジタル化する時の出力用としてこのプレーヤーを使うのも少々厳しい。
やるとするなら例えばアプリ側でイコライザー補正して取り込むのがベストだ。
もちろんこれはオーディオマニアとしての厳しい目線での意見であるが、この音をそのままデジタル化しても問題があるわけではない。
再生時にイコライザーで補正しても本来の音に近づけることも可能だろう。


このプレーヤーは単体再生のみに特化して、余計な事はせずただひたすら聴くだけのほうがよい。

内部スピーカーを使って聴くためだけにチューニングされているといってもいいだろう。


さて、いろいろと不満も書いてしまったが、実際不満という表現は適当ではない。
ただのアラ捜しに近い。

オレはこのレコードプレーヤーに実はとても満足しているからだ。

レコードを聴くことを身近に手軽にする道具としてはこれほど最適なものはない。

例えば、プレーヤーはないがレコードは持っているなら、まずはこういうプレーヤーで音を出して聴いてみるべきだ。
これからレコードを聴く人の初めてのレコードプレーヤーとしても最適だ。

オレもかつて子供時代にこのようなプレーヤーでレコードの音を楽しんでいたのだ。

レコードを聴くことに敷居の高さを感じるならそれは少々思い込みだ。

こんなに安価で手軽なものが現代はたくさん準備されている。

音楽を聴く形としてレコードが選択肢に入ることでどんなに生活が潤うことか試してもらいたい。

思いきって動き始める人が一人でも増えてくれるとうれしい。


さて、これはオンキヨーのクラシックシリーズ第一弾ということなので、今後も何かしら商品化されるかもしれないので要注目だ。
(次はラジカセか?)

まぁ次が何であれ、結局買ってしまうんだろう。