さくの家電のーと

オーディオ、音楽、家電全般に関する備忘録ブログ

SONY

SONY MD最高峰 MD2000

1980年代 カセットテープのブランクメディア3強といえば、SONY・maxell・TDKだ。
カセットの高音質戦争は熾烈を極め、各社フラッグシップとなる自信のカセットを発売した。

月日は流れ、1990年代。

録音メディアがカセットからMDに移行してからも、攻防は静かに続いていた。

TDKはMD版MA-Rともいえる「XA-PRO」を発売。
MD版MA-R XA-PRO

これに対抗できるのはやはり「MD2000」以外にないだろう。
しかしここでもTDKに先を越され、XA-PROに遅れること2年。

オレがこれを初めて見たのは、ソニーのメタルテープである最終型「Metael・ES」を大量買いしに店に行った2000年初頭だった。


「MD2000」は型名通り2000年の発売だが、店頭で見た時はとにかく度肝を抜かれた。
(まずMA-RやSuper Metal Masterよりはるかに高い)

さすがにブランクMD1枚に2,800円はないだろう。
(そもそも買いに行ったMetal・ESは1本100~200円くらいだったのでなおさら)

しかしコレクションとして1、2枚は持っておこうと思いつつも結局は買い逃し、いつの間にやら消えていた。
(後に手に入れることになるがオレはこのパターンが多い)

その頃はむしろ風前の灯だったカセットテープ(特にメタル)への危機感が募っており、まだ現役バリバリと思われたMDは二の次だったのだ。

オレは2000年頃はまだMDを普通に使っており、それから数年後にはMDが衰退するとはまだ想像できなかったからだ。

とにかくそんなMDの短かな歴史を語る上で外せないのが「MD2000」なのだ。

それだけのインパクトをもったソニーMDフラッグシップモデル「MD2000」とは一体なんだったのか、細かく見ていこう。


SONY MD2000
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型名:MDW74Z 
発売日:2000年7月10日
価格:2,800円

ラインナップ:74分のみ
その他:デュアル磁性層「ハイパープレシジョンディスク」、マグネシウム合金アッパーシェル「エクストラソリッドカートリッジ」

パッケージ表
XA PROが未開封状態では中身が見えなかったのに対し、MD2000は見せるデザイン。
おそらく大胆なデザインのディスクと1枚毎に刻印されたシリアル番号を見せるためだろう。


パッケージ裏
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解説はディスクとカートリッジの名称が書かれているだけだ。


ケース
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ミュージックMDのケースと形状は同じ。
ただし、MD2000は蓋(リッド)がスモーク仕上げで、ボトムトレイが黒色だ。
(TDK XA PROはミュージックMDのケースと同一のものを使用していた)
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上:MD2000 下:ミュージックMD

これは同社のプロ用ケースと同様のものだ。
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ただしケース下には「MD2000」の刻印もあり、完全オリジナルケースというプレミアム感を出している。


インデックス
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背ラベル用のインデックスはケースに収納状態でもディスク全容が見えるように小さくカットされている。
XA PROは曲目も書けるようケースの半分を占めるインデックスだったのでMD2000はそれだけのスペースはないということになる。
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もっともMDはタイトル・曲名がディスクに記録できるので必要ないといえば必要ない。


ラベル
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カートリッジに貼るラベルは本体と同色系シルバーのものが添付されている。

貼り付け位置はカートリッジも凹みがあるこの部分のみ。
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本体カートリッジ表
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MD2000はカセットの時と同じくTDKより後出しで発売された。
ただしデザインの発想は全く異なる。
XA PROもそうだったが、自社カセットのMetal Masterのデザインを踏襲しているようだ。
カートリッジの素材はいずれも制振性を考慮したものであることは変わらず、アプローチの違いというところ。
上側のみ高剛性のマグネシウム合金ということだが裏面との素材の違いはほとんどわからない。
品名などはシェルに直接型取りされているところが渋い。
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シャッター部に記録時間(74)とシリアルナンバー(6桁)が刻印される。
(本記事に掲載のものは全て下3桁を消している)
この刻印こそソニーの自信の象徴である。
指定のラベル貼り付けエリアは非常に小さく、タイトル程度しか書けないだろう。
これもデザインを生かすためと思う。
ディスクは全く見えないが、同社従来ディスクより磁界感度特性・エラーレート等の性能は大幅に向上しいるとのことだ。


本体カートリッジ裏
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下側のシェルはポリカーボネート樹脂を使用しているため、カートリッジはハイブリッド構造ということになる。
この素材の違いがデッキ・外部音圧からの振動を抑えるとのことだ。
上下シェルは、5つのねじでホールドされている。
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ねじの色が金色なのは芸が細かい。
ちなみにXA PROは4点締めだった。

物理特性、光学特性ともに同社汎用MDとは全く異なる新技術が投入されている。
確かに細部の作りを見る限りXA PROよりもお金がかかってるかなと思われる部分もある。
それらが価格に反映されているということはわかったが実際の音にも反映されていなければまるで意味がない。
果たして価格に見合うだけの音の違いがあるのか、比較試聴もいずれやってみたい。


あとがき
MD衰退の一番の原因となったのは、アップルのiPod(初代ハードディスクタイプ、2001年)の台頭である。

ソニーはそれよりも前にメモリースティックによるウォークマンを発売していたにもかかわらず、アップルの綿密な戦略には到底かなわなかったのだ。
実質ソニー初のメモリーウォークマン NW-MS7

それはオーディオの分野でオーディオメーカーがパソコンメーカーに初めて負けた瞬間だった。

そもそもメモリータイプのDAPはメモリースティック自体がまだ高価で時代が追いついていなかったからだ。

後にウォークマンもハードディスク、内蔵メモリータイプへと形を変えていくことになる。
フラッシュメモリタイプ1号機 NW-E3
初代ハードディスクウォークマン NW-HD1

そういう意味では最後の物理記録メディアとなったのがミニディスクだ。
思えばMDはカセットウォークマンよりもよく使った。

MDウォークマンは今も所有しており、当時味気ないと思った圧縮デジタルの音も今となっては愛おしいほどだ。
物理メディアに記録するという作法自体がすでに遠い昔のようにさえ感じる。
(実際遠い昔だが)

MDは圧縮音源とはいえ、デジタル記録されるのだからどんなMDを使おうが大して変わりないはずだ。

しかし、MD2000が存在する以上はそれは違うということを信じたい。

オーディオは「オカルト」であるとよく言われる。

オレは実際オカルトが大好きだ。

オカルトでも結構じゃないか。

シビアであり曖昧さをもはらむオーディオの世界にはオカルトなことはそこら中に転がっている。

そのひとつがMD2000ともいえないだろうか。
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脅威の技術力 SONY NTC(デジタルマイクロカセットテープ)

1992年 ソニーがとんでもないものを発売した。

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デジタルマイクロカセットテープ NTC(ノントラッキングカセット)である。

当時のことはよく覚えている。

世はアナログからデジタル一辺倒になりつつあった。
デジタル録音できるDATはすでに発売済み、カセットの代替となったMD・DCCが後に控えた頃だ。

そんなデジタル録音の黎明期ともいえる時代、サイズこそ目立たないが話題性抜群だったのがこのデジタルマイクロカセットだ。

この名の通り、これは旧来のマイクロカセットの次世代版ともいえる超ミニサイズの録音メディア。
そもそもマイクロカセット自体がカセットテープほど普及はしていなかっただろうが、うちにはオヤジが買ったナショナルのマイクロカセットレコーダーがあり、何の用途だったのかわからないがオレにはいいおもちゃになった。
(たぶんカラオケの練習用か?)

カセットテープの約半分とコンパクトである分、当然音質も落ちた。
しかし小さいことはそれだけで可能性が広がる。
実際どうなのか知らないが報道用途としてインタビュー等の録音には重宝するサイズ感だった。

うちにあったのはラジオ付きのポータブルマイクロカセットレコーダーだった。
オヤジが使っていないようだったので譲り受けたオレはオールナイトニッポンの録音によく使っていた。
(あとは遊びで自分の声とか)
つまりそれくらいなら許せる音質ということだ。
マイクロカセットは音が悪かったのだ。
(カセットに比べれば)

しかしカセット以上に便利な面もあったので割と慣れ親しんだメディアだった。

月日は流れ1990年代初頭。
オレも録音という分野においても徐々にデジタルに移行していた頃だ。
すでにDATでデジタルテープにはなじみがあったにも関わらず、デジタルマイクロカセットには驚きを隠せなかった。


SONY NTC-60/90/120
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規格概要
寸法:縦21mm×横30mm×厚さ5mm
重さ:約2g(うちのスケールだとコンマが測れない)
テープ幅:2.5mm
録音時間:60~120分
チャンネル数:2chステレオ
記録音声:32kHz12bit(ADPCM)
周波数帯域:30~15,000Hz

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何しろ切手大のテープなのでケースだけは大きく作られている。

取り出し方はケースをスライドさせる。
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レギュラーサイズのメモリースティックを思いだす。

ケース裏面は滑り止めがあり、片手でも簡単にスライドできるよう配慮されている。
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手に持つと小さくても意外と持ちにくくない。
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ケース内の付属品。
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上からラベルシール、左下インデックス、右下取説。
ラベルシールの数字は①がテープ前面用、②が底面用、③がインデックス用。
(こんな小さいとこに書けないだろう)
インデックスはケースに入れた状態でのカセットの見出し用だ。

カセットの左上に赤い点があるが、実はこれが誤消去防止孔だ。
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上の写真のように赤い状態で録音可。

シャープペンシルの先等でここを押すことで録音できなくなる。
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再び録音したい時はB面側から押し返すだけ。
(下の写真はB面側)
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テープ保護用のシャッターは簡単にずらせる。
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よく見るとテープ中央部が左右の端よりたわんでいるのがわかる。
これだけ細く薄ければそりゃ仕方ない。
大丈夫か?と思うが、レコーダーにセットし、ヘッドが密着すれば問題ない。

テープ幅はわずか2.5mm。
この幅にA面B面の計4chの音が収められるのだからすごい。
(この部分だけ見ればDCCと同じといえる)

それにしても今見ても驚きが隠せないサイズ感だ。
またもやソニーの技術力を見せつけたひとつの形であるが、これも普及することなく幻の規格となったのだ。
(そういう意味では悲運の規格シリーズ第2弾というところか)

そしてやはり気になるのは音。
これだけ小さく、マイクロカセットの後釜だと思えば期待はできない。
そもそも音楽用として開発されたものでもない。

この小さなカセットからどんな音が出るのか知るものは少ないだろう。

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されどデジタルだ。
スペックを見ればどんな音なのか想像できる人もいると思う。

また別の機会で録音した音を聴くことにしよう。

初代ソニーデジタルオーディオテープ DT-46R

デジタルオーディオテープ(DAT)はデジタルで音楽を記録できるR-DAT(Rotaly head Digital Audio Taperecorder)方式によるハイクオリティオーディオテープだ。
(ダットとも呼ばれる)

CDなら音質の劣化なしにまるまる記録でき、アナログ入力ならそれ以上のフォーマット(音質)で記録再生できる、かつては夢の録音メディアと呼ばれた。

これは現在でも通用するクオリティではあるが、如何せん普及してないので民生用としては絶滅危惧種だ。
(プロのレコーディング現場においてもHDDに置き換えられているが)

あまりに簡単にCDのコピーができてしまうので、ハードにてコピー制限がかけられるほどの高音質。
著作権保護の観点から当初はデジタル(CD)-デジタル(DAT)の直接録音ができなかった。
つまりデジタル(CD)-アナログ(DA/AD変換)-デジタル(DAT)がDATの始まりだった。

カセットテープの約半分のサイズ、高速頭出し、タイムコードの記録など、デジタルテープとしてのスタンダードとなった。

とはいえ、HDDやメモリ記録が主流の現在ではいちいちメディアへ記録することを煩わしいと感じるのもこれまた時代の流れだ。

SONY DT-46R
イメージ 1

パッケージがとても美しい。
デジタル時代の幕開けを象徴するかのような、ドットで表現された"DIGITAL"の文字が印象的。

イメージ 2


テープ本体
イメージ 3

ビデオテープのミニチュア版のようだが意外と地味だ。

ブルーで印字されたDATのロゴはいかにもソニーらしい。

写真の46分テープだとテープの量は本当にわずかだ。
カセットなら46分で約130mに対しDATは約30mといった計算になる。
これでカセットどころかCDと同等の音が記録できると思うと改めて感心する。

中を見てみる。
イメージ 4
テープ自体はカートリッジの中に収められており、カセットのように露出していない。
ここらへんもビデオテープと同じだ。
リーダーテープも一応付いている。
ちなみに磁性体はメタル磁性体である。

別記事の「Super Metal Master」もDATテープを使用しているのでテープ素材自体は
アナログカセットと同じだ。

カセットと違いテープ素材によるグレード分けはなく、デジタルの世界は音質の違いがわかりにくいとうこともあり、DATテープのラインナップは非常に少ないものであった。

ソニー METALLIC 真のファーストモデル探し

カセットの整理がてら、まじまじとメタリックを眺めていたらちょっとしたことに気づいた。

何本か開封済みのメタリックは持っているが1本だけメタル検出孔がないものを発見したのだ。

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これは最初期のモデルだ。

初代MA-Rにも同様の初期ロット品が存在する。

他のメタリックもチェックしたが、
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残りはすべてメタル検出孔が開いていた。

では所有する未開封のメタリックはいったいどっちなんだろうと気になりはじめる。

そういうわけでカセットの整理を一時中断し、メタル検出孔有り無しは未開封品で見分けがつくか違いを細かく観察してみた。

上の46分が検出孔なし、下の90分が検出孔あり。
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まず、A/B面表示の"A"の下の部分。
検出孔なしには「JAPAN」の印刷がある。

次に右側のNRのON/OFF表示の部分。
検出孔なし「DOLBY NR」
検出孔あり「NOISE REDUCTION」
表現が違う。

検出孔無しの方が古いことはわかっている。
そのNRの表現がドルビーNRとする意味は、当時はBタイプしかなかったため、ドルビーとくればそれは暗にBタイプを指すのでないか?
その後ドルビーのCタイプの登場により「ノイズリダクション」とし、BorCどっちでもオッケーな表現にしたのでは?と推測。

すでに有用な判断材料であるがもう少し決定打は欲しい。
なんといっても貴重な未開封品を開封しようとしているので間違いは許されない。

カセットケースも見てみる。

これが検出孔なしのカセットケース。
ケースが斜めにカットされている。
これはごく初期にソニーが採用していたタイプだ。
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こっちが検出孔ありのカセットケース。
カットがなくなりストレート。
次の世代のソニーのケースである。
イメージ 5


ちなみに斜めカットのケース(写真左側)はストレートタイプ(写真右側)のような置き方はできない。
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右のように立てておけばカセットを聴いている間に曲名を眺めることができた。
オレは内側に曲名を書く派だったのでこの置き方はよくやった。

検出孔がないほうのカセットが入っていたケースは旧型を遣っていたようだ。

このケースの形状は、パッケージの上からでも手触りで区別がつきそうである。

ケースを細かく見ていくと違う部分はまだある。

例えば、メーカーのロゴ。
旧型ケースは四角囲みの「SONY MADE IN JAPAN」。
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新型ケースは「SONY」のみ。
イメージ 8

あとはハブの回転止めの形状など、細かく見ていくと世代を見分ける上での有効な材料となる。

次はいくつかある未開封テープを見ていく。

これまでの検証材料をもとに2本をピックアップした。

上60分がメタル検出孔なしと思われるパッケージ。
下90分がメタル検出孔ありと思われるパッケージ。
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パッと見では大きな違いはない。

細かく見てみる。

検出孔なしと思われる方は"DOLBY NR"だ。
パッケージの上からでも確認できたのはよかった。
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ありと思われる方、"NOISE REDUCTION"。
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左側面。
細かいとこは違うがほぼ同じ。
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右側面。
決定的に違う。
そういえばDUADでも同様のパッケージの違いに気づいたことがあった。
これも判断材料のひとつと見ていいだろう。
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下側面。
う~ん、、わかりやすい・・・
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検出孔ありと思われる90分の方には1本線がある。
これの意味するところは謎だ。
デザイン的に必要とも思えないので何か意味はありそう。

最後に裏面を見てみる。
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当時の懸賞用の目印に使ったのか?メタリックロゴの数が違うため、大きくレイアウトが異なっている。
これは価格に応じて増減するものなのか、同じ分数で見るべきだが手持ちにそれらしいものがない。

さらに、検出孔なしと思われる方は"新磁性体"の文字。
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ありと思われる方、"金属磁性体"。
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新磁性体とあれば、本来ならモデルチェンジ後によく使われる言葉だ。
しかしこれはいわゆる公表しないこっそりのマイナーチェンジなので、おそらくソニーとしての
メタル用磁性体が初という意味で使われていると思われる。
その後発売から年数が経ったため、マイナーチェンジついでに「金属磁性体」に変えたのではと推測。

細かく読んでいく。

メタル検出孔なしと思われる方。
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ありと思われる方。
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・・・

「オートテープセレクタ対応自動検出孔付き。」



はっきり書かれていた・・・



もう迷う必要はないがとりあえず上記記述がないほうを開封はしてみる。

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正真正銘メタル検出孔なしの真のメタリックファーストモデルである。
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メタリックファーストモデルを未開封品から見分ける方法のまとめ。

1.NRの表現方法が"DOLBY NR"である
2.ケースが斜めカットされている部分をシュリンクの上から触感で確認
3.右側面のパッケージになにも印刷されていない
4.下側面の分表示の横に1本線がある
5.裏面説明書きの見出し部分が"新磁性体"である
6.裏面説明書きにメタル検出孔が付いていると明記していない

ちなみにケースのロゴについては未開封状態の手触りではわかりにくかった。
ケースについては細かい違いはまだあるが、未開封の状態ではわからない部分である。

たまたま新旧未開封・未開封品があったためにわかったことが多い。

上記3.だけに当てはまらないパッケージも存在した。

結果的に無駄な時間を費やしたが、こんなことを暇な時にやってみるのもまたカセットの醍醐味だ。

MDにもES 初代ミニディスクESシリーズ

ソニーには特別なモデルに「ES」の名をつける慣例がある。
フラッグシップモデルに限った話ではなく、とにかくソニーの自信の証と取ってよいだろう。

ハードはもちろん、ソフト(カセット、DAT、MD)にもESの称号を与えられたモデルは存在する。
そういえばウォークマンにはないな。

今回はMD(ミニディスク)の初代ESモデルだ。

SONY MDW-74C
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1996年発売でラインナップは60分と74分のみ。

当時はまだ80分はなく、2世代目のESで80分が追加された。

ESの名がついたMDはこれが初ではあるが、当時のMDは廉価モデルが多数存在した。

しかし1992年のMD発売から約4年の歳月を経てのESモデルの登場である。

MDそのものが音質が悪い、とマニアから敬遠された影響か、高音質を謳うMDの発売タイミングを失ったか?

デジタルメディアのため、アナログメディアに比べ、音質の違いがわかりにくいのだが、MDは特にわかりにくい。音がいいのかよくわからんが、大切な録音にはこのESを使う、というカセット時代と同様の使い方をしていたのは間違いないが・・・

ソニーのMDにはMD2000という究極の最上級モデルも存在したが、これはそれに比べれば全然リーズナブルな価格だ。
普通のMDより少し高いくらい。

MDもある程度普及した時期に登場したESはまさにマニアにとっては待望?であった。
カセットでいうならメタルテープのような感覚だろうか。

それにしても、この頃のソニーは白色がどうやら高級路線色ということらしい。

メタルテープ感覚のESであったが、リーズナブルな価格だったのでこのMDは本当にたくさん使った。

MD終焉期に登場したHi-MD規格のESは結局登場しなかったが、実は通常のMDはHi-MD機でフォーマットすればHi-MDとしても使えた。

ちなみに通常のMDをHi-MDでフォーマットすると記録容量が倍増する。
オレの場合、ESは割高なHi-MDより出番が多かった。

パッケージ裏面の説明に書かれているが、ホワイト色のカートリッジ(本体)は帯電防止素材のようだ。
メタルマスターのようなセラミック素材というわけではない。
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ケースもディスクと同様ホワイトで高級感を醸し出す。

ただし、形状は通常のMDケースとなんら変わらない。
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ディスク本体。
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全体的に別記事のTDK XA-PROと比べて凝っているわけではないが、ホワイトボディに金文字というだけでなぜか高級感抜群だ。

やはりホワイト=高級というイメージがMetal Master以降擦りこまれているな。

この後、ESは1度のモデルチェンジを経て2世代で終了となる。

せっかくなのでSuper Metal Masterと並べてみた。
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なかなかに神々しい2ショットである。
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