さくの家電のーと

オーディオ、音楽、家電全般に関する備忘録ブログ

メモリ

ウォークマン史上最高峰 新Xシリーズ ファーストインプレッション

突然の発表&発売日の決定。
近すぎる発売日が待ちきれず今日、ソニービルで早速新型ウォークマンを実際に見て触ってきた!

新型ウォークマンの概要は海外記事を見てある程度は知っていたが、オレ的には日本発売は夏頃かな?
って勝手に思ってた。
だってなかなか発表しないからさ~。。
何しろカタログにも掲載がなく、新製品ニュースの紙切れ1枚をもらっただけ・・・
つい先日まで日本仕様を知らなかったのでとにかく"寝耳に水"って感じ。

少しでも早くアップル対抗機種を市場に投入したいというところか?
新Sシリーズは好調なようだし、もうちょいプロモーションして盛り上げるべきだったのでは?

なにはともあれこれが実質 "ウォークマン30周年記念モデル" ってことなんでしょう。。
それにしてもなんでそこを無視するかなぁ・・・
あー、、お祭り騒ぎを期待してただけにいまいち盛り上がりに欠ける。。(--;

というわけでとにかく新型は多機能。
使わない機能もありそうだがついにメモリータイプにもデジタルアンプが搭載され(しかもS-Master)
音質的にもやることは全てやった感もあり、ここは期待できそう。
ウォークマンは音楽を聴くためのツールという絶対的な定義は崩してほしくないオレはネット対応やワンセグ
なんたらはそんなに興味はない。
が、そんな中でもウォークマンだけの何か新しい方向性を見出してほしいし、高音質路線だけは絶対にはずしてほしくない。

まぁ前置きはここら辺にして、心躍らせながらも複雑な気持ちで実物を手にしたレポートを。

ソニービル X1000のブースは同士たちのちょっとした行列になってて、触るまでに15分くらいは待たされた。

で、やっと手にしてみて、、

「ん!?」


「こ、これは・・・」


「ちっこい・・・」


NW-X1000シリーズ 発売日2009年4月25日(土)
イメージ 1

そう、iPodのTouchの対抗機種だろうという勝手な想像からつい同じくらいのサイズだと思っていた。
が、これは既存のA910、いやA820シリーズ的なサイズ。サイズの事前チェックを忘れていた。。

縦横共にTouchより1cmほど小さい。
当然ディスプレイのサイズも小さく感じる。
タッチパネルとはいえサイズや質感の面でiPodと間違えるほど似てるわけでもないな。
イメージ 2

うん、これはちょっと別物かな?って感じがしないでもない。
イメージ 3

操作は画面をタッチするこで行えるが、ブラインド操作も考慮して上部でもボタン操作ができる。
はたして使い勝手のほどは?ここがウォークマンらしさなのか?

ワンセグ受信中
910シリーズより格段に見やすく大きくなった。
イメージ 4


無線LANでブラウザ中
本格的にインターネットはやらないだろうがちょいうれしいかな。。
X1000を買う人は無線LANの環境を整えるべし。
イメージ 5


質感は前面パネル以外は光沢があるわけでなく、サイドは見た目大理石チックで手触りはエンボス加工な感じで滑り止めっぽい処理が施されており悪くない、が高級感はというと??
まぁ展示品は指紋がベタベタで汚いっていうのもあったし、レッドということもあり。。
実質4~5万円もするものなのである程度のデカさと高級感がなければ価格に見合っていないと判断されても仕方ないかもしれない。
とりあえずオレはソニスタのアイスブラックで心が決まったかな。

次は気になる操作性。
短時間の操作かつ慣れていないというのもあるが、若干タッチパネルの操作には戸惑う。
まずレスポンスがなんかいまいち。反応しないと思ったらダブルクリックな部分もありウィンドウズチックかな。
直感的な操作はTouchにはかなわないかもしれない?
やはりタッチ操作が基本となるわけだから手に入れたらじっくり検証してみないとまだわからない。

さて先行発売された海外モデルの仕様でオレが気になっていた点は次の2点。
・Bluetooth無
・ATRAC非対応

結果は日本モデルでもBluetoothは無し、でもATRACは対応ということ。
Bluetoothが内臓されてないのは軽くショックだったが、まぁせっかくの高音質テクノロジーが台無しに
なることを考えれば、どうしても欲しければそこは後付けでも問題ない。
これ以上値段が上がっても困るしね~。
ATRACを残してくれたのは当然って感じで。
WM-PORTも健在!(当たり前か)

オレ的にいままでのメモリーウォークマンとの違いを感じた部分は、、
・大型液晶タッチパネル&ブラインド操作も可能なハイブリッドオペレーション
・無線LAN内臓によるインターネット対応
・32GB内臓メモリー

大型液晶といってもこれは手の大きい男性には使いづらいかもしれない。
X1000の機能を最大限に生かすにはやはり家庭で無線LAN環境が必須。
記録容量がNW-HD5H(HDD:30GBソニスタ限定モデル)をようやく超えてウォークマン史上最高容量に。


なお、ソニーマーケティングから発表された、NW-S630F/S730Fと比較して非搭載となった機能は以下の通り。

・音楽機能
 おまかせチャンネル ※アップデートで対応予定
 プレイリスト:よく聴く100曲/再生履歴/Bookmark機能
 削除予定曲への登録機能
 インテリジェントシャッフル(タイムマシンシャッフル)
 サーチ:☆評価の表示/最近転送したアルバムの表示

→おまかせチャンネルはアップデートできるならよし。
 ☆評価は地道に評価を付け直すのが好きだったオレにはショックだ・・・
 よく聴く100曲は使えなかったので。。

・ワンセグ機能(NW-A910と比較)
 ここまでの字幕機能/字幕一覧機能

→使ってないからよくわからないがまぁいいでしょ。

・ビデオ機能
 ビデオの連続再生機能/回転表示機能

→なんでなくなるのか意味がわからない

・フォトの機能
 スライドショー/回転表示機能

→なんでなくなるのか意味がわからない

・その他の機能
 ダイレクト録音機能
 テーマ・壁紙設定機能(写真をHOME背景に設定する機能は搭載)

→ダイレクト録音できるのがウォークマンの良さ(強み)だったのでは?
 テーマとかはネットに繋げられるんだから専用サイト作って提供すれば楽しいのになぁ。

と、納得のいかない部分も残しつつ、最終的には音質が良ければ許すしかないのか。。
要望があればソフトウェアのアップデートでなんとかなりそうな部分も多々ある。
今後はアップデートなどの形で少しでも長い期間使い続けられるようなスタイルがほしいかな。
パソコンだってOS替えれば別物になるんだしね。

30周年モデル?を楽しみにしていたからとにかく買わない訳にはいかないが実物を見て若干落ち着いた。
購買意欲がなくなったというわけではないが強烈なインパクトはないから。
初期ロットを見送ってソニスタで刻印サービスのメッセージでも考えながらあせらずに買おう。

とはいえ購入の壁となるのがやはり価格設定だろう。
16GBで4万円、32GBで5万円がスタートライン。
購入層はあきらかに20代以上の社会人でなければなかなか手を出せない価格帯。
それもよほど好きな人間orアンチアップル派。
まずウォークマンは音楽を聴くツール。
それを前提にネット接続が必要なのかといわれればオレは今なら必要だと思う。
インターネットに接続すればポッドキャストなど楽しみは広がる。
そう思う人が買えばいいし、最初からそういう購買層を狙っているのがこのカテゴリだろう。

ウォークマンとしては新しいスタイルかつ従来より更なる高音質が期待できるとはいえ先陣を切っている
アップルの二番煎じと思われても仕方ない。
パっと見で新しいとスタイルだと思うことはないだろうが中身が強力なのは間違いない。
イメージ 6

デザイン的にはタッチパネル式だからどこのメーカーが出そうが結局は同じデザインに落ち着くんだからそこをどうこういうのは間違っている。
かつてMDなどのメディアを使用したポータブルプレーヤーも結局同じ形(メディアの形)になった。
先に出したもん勝ちで後出しはマネって言うやつはもう少し冷静になりましょう。
これ中身は別もんですわ。

とにかくTouchに引けをとるスペックではないが敢えてウォークマンを選ぶかというところ?
アップルVSソニーが色濃い現市場ではTouchの枠は機種が少なく、そこへ選択肢が増えるという意味では
ソニー側へ流れてくるユーザーも期待はできる。
ウォークマンはウォークマンとしての洗練された部分があるわけだからその特徴を今後も出していくことがこの分野での課題かな。

Touchより勝っているといえる部分は、、
・音質 →これは言うまでもなく当然、比べるだけバカらしい
・FM/ワンセグ搭載 →賛否両論、大は小を兼ねるということで付いてて同価格なら偉い
・サイズ →小さいほうがいいと言う人には

と、ずらずら挙げたとこで勝ち負けを判断するのは市場だ。
ユーザーのニーズをどちらが的確に捉えているか、時代の波に乗れているかが今後の勝敗を分ける。

とにかく突然の発売日決定ということで今後のプロモーション戦略如何を見守るしかない。
確かにウォークマン史上最強なのかもしれないがそこまで言うなら市場でも最強であることを見せてもらいたい。

ということで次は購入後に使ってみてからということで。

次回は実際に使ってみた編を。

NW-A820シリーズ NW-A829 レポート

最近のウォークマンの覇気のなさと平行してオレのウォークマンレポートもしばらくお休みになってしまっていた。。

とはいえ毎日の通勤にウォークマンが必須で月60時間使用のペースに変わりはない。

というわけでいろいろあったがそろそろウズウズしてきたので再開。

今年はウォークマン生誕30周年のメモリヤルイヤー。
否応なく記念モデルへの期待は膨らむ。
が、しかしソニー的にあまりお祭りムードでないのはこの不況のせいか?
もう少し盛り上がりませんか?

とにかく2009年3月現在でもAシリーズは未だ910、820シリーズが現行最上位モデルだ。
巷ではNWZ-X1000なる新型ウォークマンのうわさも聞くが30周年のお祭りというよりも
ただ単に新型だよーって感じしかないのはオレだけだろうか・・・

では、かなり使い倒した820シリーズを今さらレポートしてみよう。

SONY NW-A829/N (ソニスタオリジナルモデル) 29,800円(16GB) 23,800(8GB)

イメージ 1

ラインナップは、
NW-A829 メモリ16GB内臓
NW-A828 メモリ8GB内臓
の2種でカラーはそれぞれ、ブラック・ピンク・ホワイトが用意されている。

オレが選んだのはソニスタ限定モデルのNW-A829/N。
限定なところはカラーがゴールドであるというだけ。。
微妙な高級志向が疼き「ゴールドはゴージャスだっ、大人だっ」とそれだけの理由で割高なソニスタで購入。
うるさすぎず、控えめなゴールドには大満足。

イメージ 2

サイズはこんなもんで、手の収まりはよい。

で、ソニスタ購入の場合、本体裏面にメッセージの刻印サービスがあるのでせっかくだからやってもらった。
イメージ 3

これには悩んだ。
悩みに悩みぬいた末の結果がこれだ・・・
やっちゃった感も漂う・・・
気の利いたかっこいいメッセージがどうしても浮かばなかった・・・
次は購入日でも詳細に刻印するか。。

820と910シリーズのサイズ比較。
イメージ 4

820の方が一回り大きく、
イメージ 5

910の方が厚い。
重さは910よりも若干軽くなっている。

前面操作部
イメージ 6

"BACK" "OPTION" ボタンが910よりも小さくなったが逆に操作性は上がっていると思う。
中央の十字ボタンも大きくなり使い勝手が向上。

右側面
イメージ 7

右からシーソー型のボリュームコントロール、Bluetoothボタン、ホールドスイッチとブラインド操作でもまず間違えることがない。
ここらへんはさすが。

上側面
イメージ 8

ノイズキャンセリングスイッチ。
ホールドスイッチ同様スリットをついたおかげで確実な操作性に安心感も。

本体下側面
イメージ 9

右からノイズキャンセリング対応イヤホン端子とおなじみのWMポート。
目下の心配ごとはWMポートの規格が変更になりはしないか、ということ。
対応機器も増えてきたんで頼みますよ・・・
WMポートの上はキャリングケースホールド用の穴。

910との音質的な違いはない。
820はBluetoothにより無線通信による音声のコードレスな送信が可能となったウォークマン初のモデル。
新技術でワイヤレスウォークマンが復活だ。
そう、過去にもワイヤレスがなかったわけでなく、FM送信によるウォークマンならいくつか存在した。
が、音質はFM並なのでお世辞にもよいとは言えなかった。
だからこそBluetoothなる未知の機能を使ったワイヤレスの音質がいかなるものか期待せずにはいられない。

イメージ 10

Bluetoothが機能中は本体右上角にブルーのイルミネーションが点滅し続ける。
綺麗なのだがバッテリーに影響してそうで気にはなる。

そして肝心の受信機(レシーバ)がこれ。

SONY DRC-BT15P 9,000円くらい
イメージ 12

カラーはホワイト、ベルベットブラック、フランボワーズレッド、アクアブルーの4種類。

いつも悩ましいカラー選びだが迷う時は必ずブルーを選ぶのがオレのポリシー。
でもホワイトにしておけばよかったと後で思う・・・

とにかくこのレシーバがなければBluetoothは使えない。
820には同梱されてないのでこの機能を使うには更なる出費が伴うこととなる。

サイズはご覧のとおり、単三乾電池よりも大きいが軽い。

ちなみに820はノイズキャンセリングイヤホンは標準添付されてはいるものの、Bluetoothが機能中はノイキャンは使えない。

と、つっこみどころが満載なのだが、Bluetooth目当てのオレはせっかくのノイキャン対応イヤホンも使うことはない。
どうせならレシーバ標準添付でノイキャンイヤホン別売りのがポリシー的にいいのでは?

まぁコスト的な問題かな・・・

もちろん付属のイヤホンでBluetoothで聴くことは可能なので無駄ではない。

イメージ 11

レシーバ側でできるのは、再生、停止、曲送り/戻し、早送り/戻しのみ。
もうちょいがんばって欲しいとこだなぁ。。
Bluetooth動作中はやはり常にインジケータが点滅を繰り返し、バッテリーを脅かす。

その使用時間は実使用で約6時間ほど。
悲しいくらい短い。

あっ、そういえばBluetooth中って本体のボリューム効かないのね?なんで??
他の機能は使えるのに・・・

使ってて気づいた本体とのバッテリー切れのタイミング。

820本体のスペックは、
MP3 128kbps再生時(約15時間)、ATRAC 132kbps再生時(約14時間)
ただし、
曲切り換わり時表示、ノイズキャンセリング機能、DSEE、クリアステレオ、イコライザ、
VPT、ダイナミックノーマライザを「オフ」に、スクリーンセーバーを「画面オフ」
に設定している場合

オレの実使用環境は、
ATRAC 192kbps再生で
曲切り換わり時表示、ノイズキャンセリング機能、DSEE、クリアステレオ、イコライザ、
VPT、ダイナミックノーマライザをすべて「オン」に、スクリーンセーバーも「画面オン」
に設定して・・・

レシーバとほぼ "イコール" 。
つまりざっと6~8時間まで短命になってしまった。。

おかげで充電タイミングは820とレシーバは常に同時に行う感じ。
1日3時間の使用で2日目にレシーバが先にバッテリー切れし、820が瀕死の状態。
今後はバッテリーが課題というとこか。

オレがもっと省電力で使用すればいいのかもしれないが、カタログスペックどうりの
バッテリーライフを目指してたら820の機能ぜんぜん使うなってことじゃない??

音質、機能面ではさほど910シリーズと変わりないのでそこらへんは910のレポートを
参照ということで(たいしたレポートしてないけど・・・)
http://blogs.yahoo.co.jp/walkman_note/7745985.html
http://blogs.yahoo.co.jp/walkman_note/9438864.html
http://blogs.yahoo.co.jp/walkman_note/10414264.html

で、率直な感想。

「これは使える。」

満員電車の恐ろしさは体験したことのない人にとっては想像できないことだろう。
その惨状は満員電車に乗る、それだけの理由で会社を辞めたくなるほど(オレだけか)

電車でたまに見かけるのが、電車から降りる人にイヤホンコードがひっかかりイヤホンが外れたり
ひどい時はウォークマンごともってかれるというシーン。
Bluetoothにすれば本体~イヤホン間のコードがなくなり、こんなことも少なくなるのでは?
それにスティックタイプのウォークマン以外では使えなかったショートコード(約50cm)のイヤホンもそのまま使える。

実際電車内でのひっかかりトラブルはなくなった。

と、よかった点はここまで。

肝心なBluetooth伝送による音質は?

本体820でのBluetoothに対する設定は"音質モード"が選択できる。
オレは常に高音質モードで聴いている。
イメージ 13

ここらへんもバッテリーの持ちに影響しそうだ。

Bluetoothでの音声用プロトコルはA2DPプロファイルを使用しており、最高で可聴帯域である
20~20,000Hzは確保されているはず。
スペックだけを見れば音質的な劣化は感じられないのかな?と思っていた。

確かに比較なしでということであれば音質がさほど悪いと感じることはない。
ということで簡単に音質の劣化を確かめるのはウォークマンとのダイレクト接続。

で、結論は、

「音悪い・・・」

もちろんコーデックのタイプや送受信機側の性能も関わってくる部分はあるだろうが。

聴感上の感想をいうと、まず響きがなくなる。
臨場感、キレも明らかにダイレクト接続に劣る。
スペックだけ見ていてはわからなかったことだが、これは誰でも気づくほどのレベルだ。

ただ気にするほど悪いわけでもなく、気にすれば気になる。
比較なしで最初からBluetooth使い続けてればその恩恵のほうが余りあると思う人も多いだろう。
まずはBluetoothのメリットを歓迎しよう。
いい音で聴きたければいつもどおりダイレクト接続すればいい。

またワイヤレス通信で気になる音声の途切れは、
使用周波数帯域が2.4GHz帯だということもあり若干の不安はあった。

結果は普通に家から会社までの通勤経路で干渉を引き起こし、音が途切れるようなことはほとんどない。
ただし家電量販店や秋葉あたりをフラフラしてるとかなりの確率で途切れは発生。
と言っても通信断は1,2秒程度がたまにという感じで全く使えないレベルではない。

最大通信距離はほぼ公称スペック通り見通しで約10m。
普段使いに全く不便はない。

映像とのタイムラグについては820にはプロモ入れてないし、ワンセグもないので未検証。
ただ、ウォークマン側で再生スタートした時、音声が少し遅れてるなとは感じるのでやはり若干はあるんだろう。
ちなみにイコライザやVPT(サラウンド)の設定変更時の音声断時間ははダイレクト接続よりもタイムラグがある。

総評としては、
Bluetoothのおかげで快適なウォーキングステレオ環境を手に入れることができたのは喜ばしい。
今後、音質とバッテリーの課題はあるものの、使い勝手のよさは一度使ってしまうともう戻れないと思うほど。
また、ウォークマン本体とレシーバとのマッチング、特に操作性は技術的な問題もあるかもしれないがまだまだ改善してほしいと思う。
イメージ 14

時期モデルへのBluetooth搭載も気になるところだが、少なくともこれからのスタイルはBluetoothが標準となってもおかしくない。

NW-A910シリーズ 【サウンド編】

ウォークマンはiPodより音がいいから選んだという話はよく聞く。

それは果たしてポータブルプレーヤーの老舗であるウォークマンの実力か?
単なるウォークマンを買ったひいきから出た言葉なのか?

今回はネットワークウォークマンA910シリーズのサウンド機能からこれを検証してみた。
なお現行A910シリーズの他A820・S710シリーズも同等のサウンド機能を持つので参考までに。

ではカタログに紹介されているウォークマンのクリアオーディオテクロノロジーについて見てみる。


1.ノイズキャンセリング機能

これは周囲の騒音を約1/4に低減するというもの。
ボーズのノイズキャンセリングヘッドホンは早くから有名だがポータブルプレーヤーにその機能を搭載し、
かつ専用ヘッドホンまで付属したのはウォークマンが初だろう。

で、気になるその効果は・・・

この効果は絶大!
イメージ 1

ノイズキャンセリングの効果はマイクの感度を調整することにより変更できる。
通常は最大の状態で使えばいい。
全く外部の騒音がなくなるわけではないので特に問題ない。

ただし外部騒音の周波数成分によってそのノイズ低減効果に違いがあるようだ。
例えば地下鉄の騒音のようなやや低めの音には効果が高く、女性の声などの高い音には効果が低い。
隣でおしゃべりされててもどこか遠くでしゃべってるのかなという感じ。

ちなみにこの機能は音楽を聴いていない状態でも使用できる。
例えば電車で読書や居眠りしたいって時にはONにするだけでそのまま周囲の騒音が少なくなる。

また相乗効果として外部騒音が少なくなる分ヘッドホンの音量を小さく設定できるので耳にも優しい。

この効果については別にレポート済み↓
http://blogs.yahoo.co.jp/walkman_note/2981001.html


2.大口径13.5mmEXヘッドホン

ソニーの別売り高級ヘッドホンと同等のドライバーユニットを使用しているということ。
一般にドライバーユニットは大きいほど原音再生には有利と言える。

かつてのウォークマンの付属ヘッドホンといえばホントとりあえずつけてみました程度。
使えたものじゃないし実際使わなかった。
しかし今のウォークマンにはオレでもそのまま使いたくなるほどレベルの高いヘッドホンがついてくる。

なおノイズキャンセリング機能を使うにはこの付属のヘッドホンを使用しなければならない。
なぜならヘッドホンにはマイクが内臓されており、マイクで拾った騒音成分を分析して騒音を低減する
仕組みだからだ。
シルバー部分の点々がマイク穴となる。
イメージ 2

もちろん付属ヘッドホンは普通の使い方もできるし別のヘッドホンも使用可能。

また付属ヘッドホンはカナル型としはホールド感(密閉感)が少ない。
ホールド感さえもっとよくなればノイズキャンセリング効果も上がると思うのだが・・・

カナル型というのはいわゆる耳栓のようにして装着するタイプ。
耳の穴に密着(密閉)させることにより外部騒音が入ることを抑え、ヘッドホンから出る音を余すことなく耳に伝えることができる。
人によりそのぴったり装着感がダメという人もいるがこの形状は音質・遮音性に優れている。
すでにカナル型はポータブルのスタンダードになりつつある。

もうひとつ、この付属のヘッドホンは音漏れがひどい・・・
通勤中の満員電車で使うということを考えれば音漏れを無視することは絶対にできない。

素質はいいヘッドホンなので使用の際はノイズキャンセリング機能を併用し、音量はやや控えめにしたほうがよい。


3.DSEE(デジタル・サウンド・エンハンスメント・エンジン)

これはATRACやMP3などにより音源を圧縮する際に失われる高域成分を補完する機能。
メモリープレーヤーを使っているほとんどの人が音源を圧縮していることだろう。
DSEEは圧縮率が高ければ高いほど効果大!
これは常時ONで使用すればよい。
イメージ 3

音源が高圧縮になるほど原音に対し高域成分や響きが徐々に失われる。
昔、Hi-MDで1GBしか容量がないって時に少しでもたくさん音楽をいれようとATRAC64kbpsで圧縮していたことがある。
もう聴き比べるまでもなく音はボロボロだったのだが、慣れというものは恐ろしい。
ATRAC64kbpsでも慣れてしまえばこんなものかと思うほど、使えないレベルではない。
もちろんイコライザで補完はしていたのだが・・・

とにかく大容量のメモリ時代に突入した現在ではオレは192kbps以下で圧縮することはなくなった。
なのでDSEEの効果がいまいちわからなかった。

ってことで試聴比較。
極端に48kbpsと256kbpsで録音した同じ曲を聴き比べてみた。
比較に使用した曲は宇多田ヒカルの"SAKURAドロップス"
イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

これはすごい!48kbpsでもぜんぜん問題ないのでは?
言われなきゃわかんないレベルで気分的な問題だけといってもいい。
もっともクラシックやジャズなどのハイクオリティ音源には違いが顕著に現れるかもしれないが・・・

とにかく2,4,8GBなどの小容量プレーヤーには結果的に容量倍増も期待できる。
音質にこだわるあまり録音レートをあげるという呪縛から逃れる新兵器だ。


4.クリアステレオ

ヘッドホンから出る音というのは左右違う音(ステレオ)だ。
本来の正しいステレオ再生は左右の音がそれぞれに干渉することなく正しく再生されること。
ヘッドホンという閉じられたシステムではその本来のステレオ再生が難しいらしい。
音がそれぞれに干渉(音漏れ)しやすいいうことだ。

それを低減・改善させるのがクリアステレオ。
ただこれは付属のヘッドホンを使用することにより効果が最適化されているということ。

正直効果のほどは微妙。。
イメージ 7

使ってるヘッドホンが社外品ということもあるが気持ち的に常時クリアステレオはONとしている程度。
でもウォークマンならではの細かいこだわりはうれしい限り。


5.クリアベース

音量を上げても低音が歪まない(音割れしない)という機能。
具体的には低音増強なのだが、イコライザの最低音部に位置するようだ。

現ウォークマンは5バンド(全帯域を5分割)だが、最低音部は400Hz。
クリアベースはおそらく400Hz以下の音を受け持つと思われる。
イメージ 8

かつてのウォークマンはバスブーストという低音のみ増強する機能がついていた。
その後バス(低音)・トレブル(高音)、イコライザと多様化していった。
バスブーストは効果が強すぎた。
使用すると曲によっては音割れするし、ブーミーになるわでサウンドバランスは悪かった。

このクリアベースはそれがない。
イメージ 9

3段階で調整し、+3にしても音が割れるようなことはない。
ちなみにカスタムイを選択しなければクリアベースを自由に設定することはできないので!
通常のイコライザと合わせて積極的に使用してほしいところ。

さて1~4は設定してしまえばもう意識しなくてもいい。
でもこのクリアベース+イコライザは常に積極的に使いたい機能だ。

そもそもiPodからポータブルプレーヤーを使っている人はイコライザというものを知らないという人が多いようだ。
もっともiPodの場合はプリセットされたものしかないので自由なチューニングは不可。
ウォークマンもプリセットはあるが正直使えないのでカスタムモードでチューニングしてほしい。

オレは曲単位でもイコライザをいじりたいほどいじり倒している。
正直イコライザがないプレーヤーはきつい。。
大型ヘッドホンを使用しない限り、どんな高性能なカナル型も音質補正は必要だからだ。
ある程度の音質の悪さ、ヘッドホンの持つ特性もイコライザでカバーできる。
ヘッドホンが違えば音も変わるからね。
高音が出ないヘッドホンなら高域を持ち上げ、低音が足りなければ低域を持ち上げる。
こんな使い方もできるのがイコライザ。
あとはプラス自分の好みの音にすればいい。

イコライザなどで音を変えることを嫌う人もいるようだがもっといい音で聴けるんだからどんどん使いたい。
慣れてしまえばきっと曲ごとでもいじりたくなるし使ってるヘッドホンの不満も解消できる。


以上5つのウォークマンのクリアオーディオテクノロジーを検証してみたがウォークマンにはまだおもしろい機能がある。


6.VPTアコースティックエンジン(ヴァーチャル・ホン・テクノロジー)

再生される音楽に臨場感を付加する機能。
平たく言えばサラウンドだ。
なおEシリーズには搭載されていないので注意!

もともとウォークマンなどポータブル音楽プレーヤで再生できるのは2chステレオ。
ヘッドホンから出た音は直接耳に伝わるので直接音しか聴いていないことになる。

例えば部屋のステレオで聴くときは部屋で反射した響きも含めて耳に伝わる。
それが臨場感にもつながるのだがヘッドホンでは直接音しかない。
頭の中心で音楽がなってるだけで広がりは感じにくい。

だったらサラウンドで響き(臨場感)をもたせたほうがよりよいだろう。
そこでウォークマン用にチューニングされたのがVPTサラウンドだ。

オレはイコライザで音をいじるのは好きだがサラウンドは不要と考えていた。

ある日気分転換に試してみたら・・・
イメージ 10

これは面白い!
VPTプログラムは「スタジオ」「ライブ」「クラブ」「アリーナ」「マトリックス」「カラオケ」が
用意されている。

ライブ録音なら「ライブ」か「アリーナ」
クラブ音楽ならそのまま「クラブ」
カラオケの練習したいなら「カラオケ」(多少無理あり)

オレは基本は常時「スタジオ」だ。
元源の雰囲気を損なうことなく適度な響きと包まれるようなボーカルがとても心地よい。

特筆すべきは「マトリックス」
これは下手すると癖になるかも!?
「スタジオ」より臨場感が加わりボーカルがどっから聴こえてくるんだろうって感じ。
かつ「ライブ」や「アリーナ」より音像は鮮明。
テクノポップにかなり合いそうだ。

しっくりきたのはPerfume、mihimaru GTあたりかな。

ウォークマンの高音質の隠れた売りはVPTではないかと思っているほど。
イコライザと同様に楽しめて音が激変するのは楽しい。

VPTはカタログ上ではほとんど記載がないがなぜだ?
一度ハマるともうついてないプレーヤーは使えないかも!?

以上、ウォークマンの最新サウンドテクノロジーを簡単に見てきた。
結論としてはこれらの機能を総動員させればもう最強というしかない。

音楽は聴いて楽しむものだ。
操作性や遊び心・デザインも大切だががオレはやっぱり音で遊びたい。

録音した後に音楽を操る楽しみ、ウォークマンはやっぱりすごい。

NW-A910シリーズ 【機能編】

ネットワークウォークマンのハイエンド機NW-A910シリーズの機能編。

オレのはNW-A919、16GBのフラッシュメモリを搭載したワンセグ内臓ウォークマンだ。
ちなみにワンセグは使ってない・・・

ウォークマンの最新テクノロジーを全て詰め込んだA910シリーズだが今回はその中でもダイレクト
エンコードの機能を試してみる。

ダイレクトエンコードとはPCを使用せずに音楽CDなどをウォークマンに直接取り込む機能。
要するに音楽CDをエンコード(ATRAC圧縮)しながら直接ウォークマンへ録音できるというもの。
別にこのシリーズではじめて搭載された機能ではないのだが。。

オレ的にはあまり使う機能ではないがCCCD(コピーコントロールCD)で著作権保護されPCで
認識することができないCDの録音にたまに使っている。

ということで迷惑なCCCD。
ちゃんと自分で買ってるのに自由に録音できないのはなんとも腹立たしい。
なかにはレンタルのみCCCDというタイプもあるようだが・・・

で、ダイレクトエンコード録音に使ったCCCDは、、

Bjork Greatest Hits
イメージ 1

ご覧のとおりコピーコントロールと明記されている・・・
輸入版なのだが買ったあとで気づいてしまった。。
イメージ 2


とにかく、、接続は写真のようにCDウォークマンのラインアウト端子とA919のWM-PORTを接続する。
CDウォークマンなどにラインアウト端子がない場合はヘッドホンジャックと接続するのでも構わない。
が、ヘッドホンジャック出力の場合はトーンコントロールやイコライザを使用しないフラットな状態
で出力するのが望ましい。
音声を加工していると場合によっては音割れすることもあるし第一本来のCDに録音された音ではないからね。
イメージ 3

あと、ダイレクトエンコード録音は等速録音となるため60分のCDなら60分まるまる録音に時間を要するので
バッテリー切れとならないよう、満充電にしておくかACアダプタで直接電源を確保しておくこと!

ここで使用した接続コードの詳細についてはこちら(CCCD対策に!)↓
http://blogs.yahoo.co.jp/walkman_note/9386944.html

ということで接続が完了したら録音の設定にとりかかる、、
ウォークマンのホームメニューより左下の"各種設定"を選択。
イメージ 4


各種設定メニューから"録音設定"を選択。
イメージ 5


"ビットレート設定"を選択。
イメージ 6


デフォルトではATRAC 256kbpsだ。
今回はこのままのレートで録音する。
ちなみにATRACの場合256kbpsはCD並の音質と定義されている。
イメージ 7


再びホームメニューに戻り、真ん中下の"録音"を選択。
イメージ 8


シンクロ録音とマニュアル録音とあるがシンクロ録音を選択する。
シンクロ録音にすることにより再生元のCDウォークマンの再生開始のタイミングでA919の録音が開始される。
イメージ 9


で、シンクロ録音待機状態の画面。
イメージ 10


シンクロ録音を選択するとシンクロ録音を開始する。
といってもまだ録音は始まっていない。
左下の録音一時停止状態に注目。。待機状態だ。
イメージ 11


CDウォークマンの再生をスタートすると、自動的に録音が開始される。
ステータスが録音状態となりタイムカウントが動き始めた。
イメージ 12

ここまでがダイレクトエンコード録音までの流れ。
あとはCDが再生終わるまで気長に待つしかない。。
録音中の音源は録音側のウォークマンでモニターもできるのでチェックもしておこう。

まぁ昔は普通に聴きながら録音は当たり前だったしたまにはいいんじゃない?

で、録音終了!
前の録音の画面に戻ると録音前は暗かった"録音した曲"が明るく点灯している。
イメージ 13


そこで"録音した曲"を選択すると新しくフォルダが追加されている。
イメージ 14


更にフォルダを選択すると1曲ごとにファイルが作成されているのがわかる。
イメージ 15


とりあえず再生してみる。
イメージ 16

再生はできるがアルバムタイトル、曲名情報などが無いため、わけがわからない・・・
ちなみにこの状態でも再生には問題がないがダイレクトエンコードで取り込んだアルバムは
ミュージックライブラリに追加されないため、既存のウォークマンの曲と同じように再生ができない。

とにかく曲情報も無いことだしSonic Stage(以下SS)に取り込むことにする。。

で、SSの画面。
アルバムリストには取り込んだBjorkは見えないため、右下の"取り込み"をクリックすることによりSSへ転送される。
この場合、ムーブとなるのでウォークマンに元データは残らない。
でもフォルダは残るので後で削除するのを忘れないように!
イメージ 17


取り込みボタンをクリックするとちゃんと録音したBjorkのベストアルバム15曲分が認識されている。
イメージ 18


開始ボタンをクリックするとウォークマンからSSへ転送を開始する。
イメージ 19


転送が終わりSSのマイライブラリへ登録されたところ。
イメージ 20


この状態でもまだCD情報がないため、CD情報を取得する。
イメージ 21

8曲目が認識されていない・・・まぁよくあることだ。。
とりあえずここでは放置して情報を取得する。

では8曲目がうまく認識されなかったトラブルシュートをついでに、、
Bjorkのベストアルバムの15曲中14曲は正常に認識され、マイライブラリにアルバムとして登録される。
が、8曲目にあたる「Big Time Sensuality」については取り込んだ状態のまま別ファイルとして残る。

そこで8曲目のファイルのプロパティを開きタイトル・アーティスト名・ジャンル名・アルバム名・
トラック番号を手動で入力していく。この時、トラックナンバーを"8"にすること!
イメージ 22

同時に正常認識した14曲の方のプロパティも修正する。
ここでは1~14とトラックナンバーが振られているため、現8曲目のトラックナンバーを9に変更する。
するとそれ以降のトラックナンバーはリナンバーされ、1,2,3,4,5,6,7,9,10,11,12,13,14,15と8曲目が
抜けた状態になる。

上記のような修正が完了したら、マイライブラリ上ではBjorkの同じアルバムが2枚表示される。
イメージ 23

上がトラック8のみのファイル、下がトラック8を除いた1~14トラックのファイルだ。
プロパティの修正ついでにここでアルバム写真の取り込みもやっておいたほうがいいだろう。
ここで注意するのは2つのマイライブラリファイルは同じアルバム情報にしておくことだ。

準備ができたらSSからウォークマンへ転送開始!
イメージ 24


転送完了!
イメージ 25

ご覧のとおりウォークマンに転送したあとはアルバム1枚の中にSS上で2つのファイルに分かれていた
8曲目がきちんと元の14曲の中に取り込まれ15曲のベストアルバムとして認識された。

早速ウォークマンで実際にチェックしてみる。
アルバムリストにBjorkのベストが追加された。
イメージ 26


再生画面。
アルバム写真、タイトル、曲名と全てが完璧!
イメージ 27


途中CD情報が全て認識されないというトラブルに見舞われたがそれがなければもっとスムーズに一連の作業ができる。

手間はかかるが一度取り込んでしまえばSSを介してまた他のウォークマンに自由に転送できる。
まぁ、こんなことを手間と考えるほどオレはまだ腐ってないので。
形は変わっても録音するという作業は楽しい。

SSは動作も重く、ホントに使えないソフトなのだが多少の使い勝手の悪さや手作業が多いところなど、
何か手を加えなきゃダメだってとこが楽しいかもしれない。

5000台限定 2代目メモリーウォークマン NW-E5

フラッシュメモリーウォークマン1号機の発売からわずか半年後の2000年12月、2代目となるメモリーウォークマンが発売された。

前のNW-E3の記事ではブルーとシルバーのモデルを同時掲載したが、最初のNW-E3は実はシルバー色のみのラインナップでカラーバリエーションモデルの"ブルー"と"レッド"が発売されたのはこの2代目モデルと同時期だった。

SONY NW-E5
40,000円(発売当初実売価格)
イメージ 1


幅約81mm、高さ約32mm、奥行き約14.6mm
質量約45g(電池含む)
イメージ 2

E3とサイズ重量ともに変更なし。
持ってみると意外と軽い。

E5は単純にE3のメモリ増量版で64MBから96MBとなった。

ATRAC3(66,105,132kbps)のみ再生対応。
ウォークマンでMP3が再生できるようになるのはまだ先のことだ。

E5は実は5000台の限定モデル。
スペシャルなところはメモリ以外にクローム仕上げを施したシルバーボディというところ。
質量がE3と変わってないことから素材自体の変更はなくメッキ処理を施しただけだろうか?

とにかくこのクローム仕上げは質感も高級感もあり、かなり美しい。

バッテリーは単4乾電池でOK!
古いモデルに多かった乾電池駆動は今となっては助かるところだ。
イメージ 3

カタログスペックではアルカリ電池で約5時間の再生と非常に短い。
実使用でもさほど変わらなかった。
パワーセーブ機能もこのころはまだなかった。まぁセーブするほどディスプレイもでかくない。
しかしこんな再生時間では初期のカセットウォークマンと変わらない。

値段もさることながらバッテリー駆動時間もメモリプレーヤの売り上げが伸びなかった一因であろう。

本体裏面には型名・シリアル・電池挿入方向表示などが印刷されたラベルが貼られている。
これは使い方によってはすぐに剥がれてしまうだろう。

かなり使ったE507はラベルが剥がれてしまい、見苦しいのではがしてしまった。
まぁ剥がしたほうがすっきりしてカッコいいんだけど・・・
シリアルはともかくとして電池挿入方向くらいは本体へ印刷が望ましい。
なくしてしまう前に自分で剥がして取説などに貼っておくのも手だ。
イメージ 4


E3同様感度が渋いシャトルスイッチ。
イメージ 5

真ん中押しで再生、ストップ。
ねじることにより曲送り・曲戻しするがレスポンスが悪い。
発想は抜群によく、ブラインド操作するには最高のデザインなんだのだが。

側面操作部もE3と変更なし。
イメージ 6

メガバスは効きすぎるくらいで気持ち悪い。
低音のみだが十分すぎるレベルまで増強してくれる。
このころはまだイコライザはおろかトーンコントロールさえないので音質調整はできないに等しい。

中高域に強いヘッドホンを使用すればそれなりにいい音で再生してくれるだろう。
間違っても付属のヘッドホンは使ってはいけない。
このころの付属イヤホンは聴けたものじゃない。

E5の音質は悪くはないのだが、最終的な音質の決定権を持つ付属のイヤホンがショボすぎた。
これに限らず、どんなに音質がいいプレーヤーもこれでは宝の持ち腐れだ。

そこを誤解して本体の音質を評価することは根本的に間違っている。
少なくとも同一のヘッドホンを使用して複数のプレーヤーを聴き比べるとか、複数のヘッドホンを使って1台のプレーヤーを聴いてみるとかして自分なりに音質の基準を決めなければならない。
その条件下で個人の感性で音の良し悪しを判断すればいい。

また、どんなに評価が良かろうが悪かろうが結局音質の良し悪しを決めるのは自分の耳だ。

シルバーボディに液晶のブルーバックライトはとても綺麗。
イメージ 7

1行表示で文字数も少ないが所詮アルバム2,3枚しか入らないのでこれで十分というところか。

曲の転送は写真の部分から付属の専用USBケーブルでPCと接続して行う。
汎用のケーブルは使えないしこの蓋のおかげで非常にコネクタが挿しにくい。
あんまり頻繁に開け閉めしてたらちぎれそうだ。
イメージ 8


ソフトウェアはSonicStage4.3CP(以下SS)での動作を確認した。
ただしSS上からE5の再生はできなかった。
その他転送、削除は問題なくできた。

また、PCからの接続解除後はエラーとなることが多く、切り離した後も本体ディスプレイに"CONNECT"の
メッセージが出たままになってしまう。

こんな時は迷わずバッテリーを抜いて(リセットボタンがないため)強制リセットしてやれば正常に戻る。

おまけにこういう時は決まって漢字が文字化けする。
それも強制リセットをすることで解消されるが、世話がやける。

もともとSSのなかった時代のプレーヤーなので曲転送できるだけでもありがたいと思うべきか。

そういえばE3の記事ではSSの動作確認はできていないと書いたが実際やってないだけでたぶんE3もSSで動作するはず。
ってことはネットワークウォークマンは全てSSで動作しそうだ。

フラッシュメモリ1号機E3からわずか半年後のE5はマイナーチェンジの機能アップされたものだった。
わずか半年でまだ売れる見込みのないメモリウォークマンのフルモデルチェンジだった。
まぁこの頃は競争相手も大していなかった。
メモリも高価でコストのかかるまだ手探り状態のウォークマンだった。

この頃はまだほとんどの人がMDかCDウォークマンを使っていた。

曲の転送にPCを使うということでも敷居が高かっただろうし、ノンメディアでの音質にまだ疑問があった時代だ。

いつの時代も新しいものは最初は敬遠されるものだ。

でもチャレンジするのがウォークマンであり、それはいつの時代も変わらないでいてほしい。
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 累計:

読者登録
LINE読者登録QRコード
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ