音楽再生環境を見直す課題として、自分の中で長い間検討していた音楽専用サーバー(以降NAS)導入について、今回ようやく踏み切ることにした。
2021年現在、オレの音楽を聴く手段として長い順で以下になる。
・サブスクや配信で聴く(ストリーミング)
・PCに保存したCDやダウンロードファイルをウォークマンに転送して聴く
・各メディア(CD、レコード、カセット等)を直接プレーヤーで再生して聴く
なんだかんだ言って作業しながらBGM的に聴くことが多く、となると手軽なストリーミング再生の時間が長くなってしまう。
そのうちもっといい音でということになるとウォークマンで聴く。
直接プレーヤーでメディアを再生するのは手間と言えば手間なので割合は低い。
上記3項目は、それぞれリスニングスタイルが異なるので、シームレスな切り替えは当然できていない。
音源については基本的に好きなものはメディア媒体として所有しているので、ストリーミング再生は本当にBGM程度の軽いノリだ。
音楽を聴く手段が増えた今ではレコード等のメディアで直接聴くことは贅沢な時間になりつつある。
(言い方を変えればめんどくさい)
この現状のリスニングスタイルの不満点は結局所有する膨大なメディア資産にある。
本当に聴きたいのは所有しているメディアだからだ。
まずCDが現状では一番多く所有するメディアになるが、これも一部しかPCに保存していない。
新譜を入手した時や聴きたいCDをその都度PCに保存している。
メディアを所有しているから、という安心感からPCの入れ替えのたびに入れ直しているので、なかなか全音源が保存された状態にはならない。
もちろんあえてそうしているというのもある。
あとはPCの容量とか単純にそれが面倒という理由だ。
仮にPCに全部入れたとしてもウォークマンに全て入れるつもりもない(入らない)から今後もやらないだろう。
これまではPCに音源を保存する目的はウォークマンへ転送するためだけだったので、USB DACを介して聴くこともまだやっていない。
(やろうと思えばできる環境は整っているのだが)
ただ、思い出したように「あれが聴きたい」なんてことはよくあることで、その都度CDを引っ張り出して聴いたり、PCに保存したりの繰り返しはさすがに無駄な時間に思えてきた。
まぁそれはいいとしても、お目当てのCDやレコードをラックの前で探すのはやはり面倒だ。
ましてやアナログメディアのレコードやカセットはデジタル化していないので、所有しているものがまるで把握できていない始末だ。
そういうわけで音源を”ある程度”集約するために、ついにNASの導入に踏み切ったわけだ。
要はアナログを含めた所有音源をストリーミング感覚で高音質かつ手軽に聴きたいということ。
そうすればオレのミュージックライフは今より豊かになるだろう。
さて、一言でNASと言っても、その使い方は人によってさまざまだろう。
オレの考えるNASの活用方法はいくつかの段階を経て完成させるつもりだ。
(もちろん音楽専用が前提)
第1段階
NASへ音源を保存しまくる。
これまでPCに保存していた音源をNASに変更することで、PCのストレージ容量を気にすることなくバンバン保存していく。
これまでと変わりなくウォークマンにも転送できるので、これだけでも有意義だ。
まずはCDとダウンロードファイル(デジタル音源)からということになるだろう。
第2段階
NASの音源をタブレット、スマホ等からも聴けるようにする。
PCかウォークマンでしか活用できなかった音源を全端末まで拡大する。
PCを立ち上げる必要もなく、ウォークマンに転送する必要もなく、同じ音をさらに手軽に聴くことが目的だ。
アプリの仕様と使い勝手が決め手となるだろう。
第3段階
NASの音源をオーディオシステムで聴けるようにする。
オレのオーディオシステムはリビングとオーディオ部屋の2か所。
どちらもUSB DAC内蔵アンプなのでまずは環境設定していくことがメインになるだろう。
いずれは単体でUSB DACの導入も検討したい。
最終段階
NASへアナログ音源も保存する。
アナログは再生しながらのデジタル化となるのでどうしても時間がかかる。
また、これには新たな機材も導入したい。
やろうと思えばこれまで簡易的にやっていたPCMレコーダーで直接録音という手もあるが、どうせなら本格的にやりたい。
レコードのデジタル化にはKORG、カセットのデジタル化にはTASCAMあたりが適当と考えている。
すでに所有するCDとかぶるものは避けるが、レコードでしかない音源も多くある。
さらにカセットはレコード以上に貴重な音源が多いのだ。
全段階が終われば今回の構想のゴール。
これが完成した時に懸念しているのは、NASにライブラリを集約することでメディアの必要性を感じなくなることだ。
ただ、オレはオーディオマニアなのでメディアとそのメディアを再生する機材には思い入れが強い。
新譜はダウンロードよりまずはメディアを所有することが一番なので買うだろう。
カセットデッキくらいは少し整理してもいいかもしれない。
終活ともなればライブラリの整理を真剣に考えてもいいが、それはまだ先の話だ。
オーディオ観点のネットワーク整備も時代の流れとしては必要なのでやって損はない。
これまで通りでもよかったと思うならそれはそれで構わない。
もしかすると、NASの導入をきっかけに逆にゆっくりメディア媒体の音に耳を傾けられるのかもしれない。
そういうわけでまずは環境構築編。
今回初めて購入したNASはこれ。
IO DATA Soundgenic HDL-RA2HF

購入日:2021/7/1
購入価:33,800円
サイズ:幅168mm×奥行134mm×高さ43mm
重量:1.2kg
写真は設置してしまったのでアイ・オー・データHPより拝借した。
バッファローのLinkStationと迷ったが、横置きデザインでオーディオっぽくこちらの方が好みだった。
アイ・オー・データのNASもいろいろあったが、よりオーディオに特化したのがサウンドジェニックだ。
単にハードディスクと考えれば高いと思うがオーディオマニアとしてのこだわりもあるのでこれでもちょっと無理したほうなのだ。
NAS初心者のオーディオマニアにはちょうどいい。

フロント、天板、底板ともにヘアライン仕上げで高級感がある。
サイズは普通の外付けHDDとさほど変わらないが重さはあるのがうれしい。
これはHDDモデルであるがSSDモデルは桁が違うので手が出なかった。
さらに同社ハイエンドの「fidata」ともなると何十万なので話にならない。
HDL-RA2HFはそういう意味ではオーディオ用の入門機になるのだろうがまずはこれで十分だろう。

裏面入出力は必要最低限といったところ。
左の穴はケーブルクランプの差込口だ。
電源ボタンが裏面についているのはちょっといただけない。

電源はACアダプターからとるが、電源回路本体がケーブルの中間にあるタイプなのでコンセントの差し込み位置に悩む必要がないのは幸いだった。
こういう小物はコンセントプラグ一体型が多いのでほんと助かる。
それではまず設置に入る。
Wi-Fiルーターはリビングにあるのでテレビ用ラック内に適当に設置した。
本来ならアンプの上には置きたくないが、そのうち配置換えをするのでこれは暫定ということで。
ルータ―とサウンドジェニックはLANケーブルで接続する。
LANケーブルは同時購入しておいたカテゴリー7(CAT7)で繋ぐことにした。

よくわからないメーカーのものを買ったが昔のカテ5のことを思えばこれでまずは十分。
色を4色から選べるのはよかった。
ついでに壁~ルータ間も同じくカテ7に交換した。

LANケーブルのカテゴリーの違いは通信速度や伝送帯域に関わってくるので重要だ。
カテゴリー5、6、7、8のうち今回は7。
8はまだ値段が高い。
そもそも今まで家に転がっていたカテ5を適当に使っていたのでこれがボトルネックになっていることはわかっていた。
しかもプラグ固定用のツメが折れていて掃除するとすぐ抜けるし、たまに繋がらないなと思ったら抜けてたってこともしばしば。
NASを導入しなければずっと放置してそうな勢いだった。
なにはともあれ、これでようやく本来の通信速度を使い切ることができそうだ。
(体感はあまり変化がなかった)
接続が完了したら、電源を入れて設定に移る。
本機はファンがないのでもともと静かなのだが、HDDの動作音も全く気にならないレベルだ。
深夜寝静まった頃に何か音がするかなといった感じ。
サウンドジェニックの設定は取説通り「LAN DISC コネクト」というスマホ用アプリをダウンロードして指示に従って行う。
どうやらスマホかタブレット用しかアプリがないようだ。
なんか取説と画面が違うなぁ、と思いつつも特に問題なく完了した。
PCから確認するとNASは認識されていた。
あとはPCを使って、サウドジェニックをネットワークドライブに仲間入りさせる。
これは取説には載っていないのでわからなければネットでその方法を検索すればいい。

設定画面でサウンドジェニックを指定。

下から2番目にネットワークドライブが見えた。
無事、PCでサウンドジェニックのストレージをネットワークドライブに割り当てた。
あとは、CD等を取り込んだファイルの保存先をNASに変更すればよい。
で、いい機会なので現在使用中のSONY Music Center for PC以外にアップルのiTunesも使ってみようかと思った。
タブレットのiPadで使うならいiTunesのほうが相性がいいのではと思ったからだ。
まずは、ソニーMusic Centerの設定変更から、

設定からファイルの保存先をネットワークドライブに変更。

試しにネットワークドライブに保存したアルバムをWi-Fi経由でソニー Music Centerで再生したが問題なかった。
曲飛ばしに若干もたつくかなという程度だ。
これでMusci Center設定は完了。
次にアップルiTunesの設定変更だ。
iTunesは過去に少し使ったことがあるも、ウォークマンユーザーであることやダウンロードはソニーmoraを使うのでほぼ知らないに等しい。
調べていると問題にぶち当たった。
どうやらiTunesはFLACに対応していないみたいだ。
アップル独自のALACがFLACと同様のロスレスだが、これは困った。
今後莫大な音源をFLACで管理しようと思っていたのにここでALACにするのはどうしたものか。
逆にMusic CenterやウォークマンはALAC再生に対応している。
昔はソニーがATRACという独自規格で意固地だったのに、今では立場が逆ではないか。
まぁどちらを使うかは要検討ということで、とりあえずiTunesの設定を変更しておくことにした。
が、これには正直てこずった。
そもそもアップルはiTunesのデータ保存先をNASにすることは推奨していないようで、設定変更画面にネットワークドライブが見えなかったのだ。
いろいろ調べて変更の方法はわかったが、それでもそのマニュアル通りにもできなかった。
不親切で細かいことを端折っていたのだ。
忘れないうちにここに備忘録として記しておこう。

上の写真のように変更できればいいのがこれがなかなかできなかった。
作成したネットワークドライブにiTunes用のフォルダをあらかじめ作っておく。
この時デフォルト(インストール時)で作成された保存先から「iTunes Library.itl」ファイルをコピーしておく。
このファイルがないとiTunes側で設定が終わらなかったのだ。

たったこれだけなのにずいぶん手こずった。
きっとアップルに詳しい人は簡単にできてしまうんだろう。

なんとかiTunesのファイル保存先をネットワークドライブ上に変更でき、試しに再生した。
問題なく再生できたので完了だ。
そもそもSONY党であるオレはウォークマンのためにSONY Music Centerを使っている。
全ての端末からMusic CenterでNASからデータを読み出すことができるのかはやってないのでわからないが、Music Centerにこだわる必要もない。
Music Centerは使いにくいからだ。
っていうか昔からソニーのアプリは変わるたびに使いにくさは変わらない。
各端末での再生ソフトも統一したい考えではあったが、やっていくうちにそんなこだわりはかえって不便になりかねない気がしてきた。
まずはファイルフォーマットを何にするか、NASへの書き出しソフトを何にするかはしばらく平行運用して決定しようと思う。
ちなみにFLACとALACは容量的にはほぼ変わらない。
FLACの方が若干小さいかなという感じだった。

次回は、
第1段階
NASへ音源を保存しまくる。
2021年現在、オレの音楽を聴く手段として長い順で以下になる。
・サブスクや配信で聴く(ストリーミング)
・PCに保存したCDやダウンロードファイルをウォークマンに転送して聴く
・各メディア(CD、レコード、カセット等)を直接プレーヤーで再生して聴く
なんだかんだ言って作業しながらBGM的に聴くことが多く、となると手軽なストリーミング再生の時間が長くなってしまう。
そのうちもっといい音でということになるとウォークマンで聴く。
直接プレーヤーでメディアを再生するのは手間と言えば手間なので割合は低い。
上記3項目は、それぞれリスニングスタイルが異なるので、シームレスな切り替えは当然できていない。
音源については基本的に好きなものはメディア媒体として所有しているので、ストリーミング再生は本当にBGM程度の軽いノリだ。
音楽を聴く手段が増えた今ではレコード等のメディアで直接聴くことは贅沢な時間になりつつある。
(言い方を変えればめんどくさい)
この現状のリスニングスタイルの不満点は結局所有する膨大なメディア資産にある。
本当に聴きたいのは所有しているメディアだからだ。
まずCDが現状では一番多く所有するメディアになるが、これも一部しかPCに保存していない。
新譜を入手した時や聴きたいCDをその都度PCに保存している。
メディアを所有しているから、という安心感からPCの入れ替えのたびに入れ直しているので、なかなか全音源が保存された状態にはならない。
もちろんあえてそうしているというのもある。
あとはPCの容量とか単純にそれが面倒という理由だ。
仮にPCに全部入れたとしてもウォークマンに全て入れるつもりもない(入らない)から今後もやらないだろう。
これまではPCに音源を保存する目的はウォークマンへ転送するためだけだったので、USB DACを介して聴くこともまだやっていない。
(やろうと思えばできる環境は整っているのだが)
ただ、思い出したように「あれが聴きたい」なんてことはよくあることで、その都度CDを引っ張り出して聴いたり、PCに保存したりの繰り返しはさすがに無駄な時間に思えてきた。
まぁそれはいいとしても、お目当てのCDやレコードをラックの前で探すのはやはり面倒だ。
ましてやアナログメディアのレコードやカセットはデジタル化していないので、所有しているものがまるで把握できていない始末だ。
そういうわけで音源を”ある程度”集約するために、ついにNASの導入に踏み切ったわけだ。
要はアナログを含めた所有音源をストリーミング感覚で高音質かつ手軽に聴きたいということ。
そうすればオレのミュージックライフは今より豊かになるだろう。
さて、一言でNASと言っても、その使い方は人によってさまざまだろう。
オレの考えるNASの活用方法はいくつかの段階を経て完成させるつもりだ。
(もちろん音楽専用が前提)
第1段階
NASへ音源を保存しまくる。
これまでPCに保存していた音源をNASに変更することで、PCのストレージ容量を気にすることなくバンバン保存していく。
これまでと変わりなくウォークマンにも転送できるので、これだけでも有意義だ。
まずはCDとダウンロードファイル(デジタル音源)からということになるだろう。
第2段階
NASの音源をタブレット、スマホ等からも聴けるようにする。
PCかウォークマンでしか活用できなかった音源を全端末まで拡大する。
PCを立ち上げる必要もなく、ウォークマンに転送する必要もなく、同じ音をさらに手軽に聴くことが目的だ。
アプリの仕様と使い勝手が決め手となるだろう。
第3段階
NASの音源をオーディオシステムで聴けるようにする。
オレのオーディオシステムはリビングとオーディオ部屋の2か所。
どちらもUSB DAC内蔵アンプなのでまずは環境設定していくことがメインになるだろう。
いずれは単体でUSB DACの導入も検討したい。
最終段階
NASへアナログ音源も保存する。
アナログは再生しながらのデジタル化となるのでどうしても時間がかかる。
また、これには新たな機材も導入したい。
やろうと思えばこれまで簡易的にやっていたPCMレコーダーで直接録音という手もあるが、どうせなら本格的にやりたい。
レコードのデジタル化にはKORG、カセットのデジタル化にはTASCAMあたりが適当と考えている。
すでに所有するCDとかぶるものは避けるが、レコードでしかない音源も多くある。
さらにカセットはレコード以上に貴重な音源が多いのだ。
全段階が終われば今回の構想のゴール。
これが完成した時に懸念しているのは、NASにライブラリを集約することでメディアの必要性を感じなくなることだ。
ただ、オレはオーディオマニアなのでメディアとそのメディアを再生する機材には思い入れが強い。
新譜はダウンロードよりまずはメディアを所有することが一番なので買うだろう。
カセットデッキくらいは少し整理してもいいかもしれない。
終活ともなればライブラリの整理を真剣に考えてもいいが、それはまだ先の話だ。
オーディオ観点のネットワーク整備も時代の流れとしては必要なのでやって損はない。
これまで通りでもよかったと思うならそれはそれで構わない。
もしかすると、NASの導入をきっかけに逆にゆっくりメディア媒体の音に耳を傾けられるのかもしれない。
そういうわけでまずは環境構築編。
今回初めて購入したNASはこれ。
IO DATA Soundgenic HDL-RA2HF

購入日:2021/7/1
購入価:33,800円
サイズ:幅168mm×奥行134mm×高さ43mm
重量:1.2kg
写真は設置してしまったのでアイ・オー・データHPより拝借した。
バッファローのLinkStationと迷ったが、横置きデザインでオーディオっぽくこちらの方が好みだった。
アイ・オー・データのNASもいろいろあったが、よりオーディオに特化したのがサウンドジェニックだ。
単にハードディスクと考えれば高いと思うがオーディオマニアとしてのこだわりもあるのでこれでもちょっと無理したほうなのだ。
NAS初心者のオーディオマニアにはちょうどいい。

フロント、天板、底板ともにヘアライン仕上げで高級感がある。
サイズは普通の外付けHDDとさほど変わらないが重さはあるのがうれしい。
これはHDDモデルであるがSSDモデルは桁が違うので手が出なかった。
さらに同社ハイエンドの「fidata」ともなると何十万なので話にならない。
HDL-RA2HFはそういう意味ではオーディオ用の入門機になるのだろうがまずはこれで十分だろう。

裏面入出力は必要最低限といったところ。
左の穴はケーブルクランプの差込口だ。
電源ボタンが裏面についているのはちょっといただけない。

電源はACアダプターからとるが、電源回路本体がケーブルの中間にあるタイプなのでコンセントの差し込み位置に悩む必要がないのは幸いだった。
こういう小物はコンセントプラグ一体型が多いのでほんと助かる。
それではまず設置に入る。
Wi-Fiルーターはリビングにあるのでテレビ用ラック内に適当に設置した。

本来ならアンプの上には置きたくないが、そのうち配置換えをするのでこれは暫定ということで。
ルータ―とサウンドジェニックはLANケーブルで接続する。
LANケーブルは同時購入しておいたカテゴリー7(CAT7)で繋ぐことにした。

よくわからないメーカーのものを買ったが昔のカテ5のことを思えばこれでまずは十分。
色を4色から選べるのはよかった。
ついでに壁~ルータ間も同じくカテ7に交換した。

LANケーブルのカテゴリーの違いは通信速度や伝送帯域に関わってくるので重要だ。
カテゴリー5、6、7、8のうち今回は7。
8はまだ値段が高い。
そもそも今まで家に転がっていたカテ5を適当に使っていたのでこれがボトルネックになっていることはわかっていた。
しかもプラグ固定用のツメが折れていて掃除するとすぐ抜けるし、たまに繋がらないなと思ったら抜けてたってこともしばしば。
NASを導入しなければずっと放置してそうな勢いだった。
なにはともあれ、これでようやく本来の通信速度を使い切ることができそうだ。
(体感はあまり変化がなかった)
接続が完了したら、電源を入れて設定に移る。
本機はファンがないのでもともと静かなのだが、HDDの動作音も全く気にならないレベルだ。
深夜寝静まった頃に何か音がするかなといった感じ。
サウンドジェニックの設定は取説通り「LAN DISC コネクト」というスマホ用アプリをダウンロードして指示に従って行う。
どうやらスマホかタブレット用しかアプリがないようだ。
なんか取説と画面が違うなぁ、と思いつつも特に問題なく完了した。
PCから確認するとNASは認識されていた。
あとはPCを使って、サウドジェニックをネットワークドライブに仲間入りさせる。
これは取説には載っていないのでわからなければネットでその方法を検索すればいい。

設定画面でサウンドジェニックを指定。

下から2番目にネットワークドライブが見えた。
無事、PCでサウンドジェニックのストレージをネットワークドライブに割り当てた。
あとは、CD等を取り込んだファイルの保存先をNASに変更すればよい。
で、いい機会なので現在使用中のSONY Music Center for PC以外にアップルのiTunesも使ってみようかと思った。
タブレットのiPadで使うならいiTunesのほうが相性がいいのではと思ったからだ。
まずは、ソニーMusic Centerの設定変更から、

設定からファイルの保存先をネットワークドライブに変更。

試しにネットワークドライブに保存したアルバムをWi-Fi経由でソニー Music Centerで再生したが問題なかった。
曲飛ばしに若干もたつくかなという程度だ。
これでMusci Center設定は完了。
次にアップルiTunesの設定変更だ。
iTunesは過去に少し使ったことがあるも、ウォークマンユーザーであることやダウンロードはソニーmoraを使うのでほぼ知らないに等しい。
調べていると問題にぶち当たった。
どうやらiTunesはFLACに対応していないみたいだ。
アップル独自のALACがFLACと同様のロスレスだが、これは困った。
今後莫大な音源をFLACで管理しようと思っていたのにここでALACにするのはどうしたものか。
逆にMusic CenterやウォークマンはALAC再生に対応している。
昔はソニーがATRACという独自規格で意固地だったのに、今では立場が逆ではないか。
まぁどちらを使うかは要検討ということで、とりあえずiTunesの設定を変更しておくことにした。
が、これには正直てこずった。
そもそもアップルはiTunesのデータ保存先をNASにすることは推奨していないようで、設定変更画面にネットワークドライブが見えなかったのだ。
いろいろ調べて変更の方法はわかったが、それでもそのマニュアル通りにもできなかった。
不親切で細かいことを端折っていたのだ。
忘れないうちにここに備忘録として記しておこう。

上の写真のように変更できればいいのがこれがなかなかできなかった。
作成したネットワークドライブにiTunes用のフォルダをあらかじめ作っておく。
この時デフォルト(インストール時)で作成された保存先から「iTunes Library.itl」ファイルをコピーしておく。
このファイルがないとiTunes側で設定が終わらなかったのだ。

たったこれだけなのにずいぶん手こずった。
きっとアップルに詳しい人は簡単にできてしまうんだろう。

なんとかiTunesのファイル保存先をネットワークドライブ上に変更でき、試しに再生した。
問題なく再生できたので完了だ。
そもそもSONY党であるオレはウォークマンのためにSONY Music Centerを使っている。
全ての端末からMusic CenterでNASからデータを読み出すことができるのかはやってないのでわからないが、Music Centerにこだわる必要もない。
Music Centerは使いにくいからだ。
っていうか昔からソニーのアプリは変わるたびに使いにくさは変わらない。
各端末での再生ソフトも統一したい考えではあったが、やっていくうちにそんなこだわりはかえって不便になりかねない気がしてきた。
まずはファイルフォーマットを何にするか、NASへの書き出しソフトを何にするかはしばらく平行運用して決定しようと思う。
ちなみにFLACとALACは容量的にはほぼ変わらない。
FLACの方が若干小さいかなという感じだった。

次回は、
第1段階
NASへ音源を保存しまくる。