2004年7月 ソニーからウォークマン初となる待望のハードディスクウォークマンが発売された。

アップル iPodに遅れること2年と8ヶ月後のことだった。

遅れたとはいえ、発売当初はソニーが大好きな "世界最小 最軽量" のキャッチコピーがついたほどの力の入れよう。

気合だけは十分だった・・・

当時としてはややインパクトに欠ける正統派すぎるデザイン。

ウォークマンユーザーとしてはまだまだMDで十分という感もあり、いくら1号機といえどそれほど魅力を感じなかったことを記憶している。

そもそもHDDのiPodの普及も今ほどではなかったし、まだ巻き返しのチャンスはあっただろう。

SONY NW-HD1
オープン価格(市場実勢価格 約53,000円)
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1.8インチのハードディスク内蔵で容量は20GB。
HDDだからこそできる大容量だった。

実物を目にするとマグネシウム合金のボディにヘアライン加工された筐体は質感がよくカッコいい。
このシンプルで素材感を生かしたデザインはいまとなっては懐かしくもあり最高だ。

圧縮形式はまだまだソニーのATRAC3plusのみの対応。
が、このころからソニーはATRAC圧縮方式にこだわりすぎるのをやばいと思ったらしい。

後にソフトウェアのバージョンアップサービスによりMP3再生に対応したのだ。
オレのHD1はもちろんMP3対応にバージョンアップ済み。
MP3が聴けてもオレはATRACに全面的に信頼を寄せているのでどうでもいいのだが。

サイズはこんなもんで以外に小さいのだ。
幅89.0×高さ62.1×奥行き13.8mm
質量約110g
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メモリープレーヤ全盛の今にしてみれば、やはりずっしりと重く大きく感じる。
まぁハードディスクである以上、ある程度は仕方ない。
バッテリーもこの時すでに約30時間というロングライフを実現していた。

しかしハードディスクだけに起動には多少時間がかかる。
電源ONしてから音楽再生までの時間は約3~4秒といったところ。
曲サーチも若干もたつくことがあるが気にするほどのレベルではない。

付属のクレードルにセットすることで充電及びPCとのUSB接続ができる。
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3時間でフル充電(30時間使用可)だが、1時間でも約80%充電される。

ちなみにバッテリーの交換はサービスに出さなくても誰でも簡単にできるタイプだ。
問題はそのバッテリーが専用なところなのだが・・・
ウォークマンはアップルと違い、簡単なことならある程度サービスに出さなくても自分でメンテできる。

クレードル接続時の配慮からか、本体に傷防止用の保護シールが。
これはダメでしょ、すぐにはがれる・・・
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いただけないがないよりはいいか。

接続端子の横、ビルトインバッテリーのON/OFFにより未使用期間におけるバッテリー性能の劣化を抑えてくれる。
今回久しぶりに電源を投入したが効果アリ?なのかそれほど劣化は感じなかった。

本体上側面の操作部。
メニュー、モード、ボリューム。
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ボリュームはシーソー式で大きく、また+側にぽっちがついてるのでブラインド操作に迷うことはない。

付属のリモコンはRM-MC35ELKが付属する。
多くのウォークマンのリモコンを使ってきたがこのスティックタイプは実に使いやすく気にいっている。
しかしリモコンの一番はバカでかいがRM-MC40ELKかな。
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スティックタイプリモコンのモデルにはジョグ部分の機能違いで大きく分けて2つのタイプがある。

1つはジョグをひねることにより曲送り・戻しを、2つ目はボリュームの役割をするタイプ。
オレ的には曲送りが一番なじむがHD1に付属のリモコンはジョグがボリュームのタイプだ。

このリモコンに採用されたジョグ方式は後のメモリーウォークマンに大きな影響を与えることとなる。

サウンドチューンメニューはヴァーチャルサラウンド、イコライザ、デジタルサウンドプリセットと豊富。
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それぞれを併用できないのでどれかひとつだけとなるが音をいじれるのは嬉しい。
例えばヴァーチャルサラウンドを選択するとさらにイコライザでチューニングはできない。

オレはいつもイコライザを使う。
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イコライザは使用するヘッドホンの特性の不足を補ったり、自分の好みの音質に変更するために使う。
使い方に決まりなどないのでイコライザ機能付きのプレーヤーならオレは積極的に使うようにしている。

オーディオに詳しくない人は購入後そのままの状態で使用している場合が多い。
ちょちょっとイコライザをいじれば更に気持ちいい音になることを教えると結構驚かれる。
そんなに一般的じゃないのか、イコライザは。

ちなみにデジタルサウンドプリセットは言ってみればトーンコントロール。
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イコライザの設定が面倒でわからないのなら、アンプのようにBASS(低音)、TREBLE(高音)だけで簡単に好みの音に調整もできる。
ちなみにデジタルサウンドプリセットを選ぶと音量が1.5倍ほど大きくなる。
理由はわからない。

2008年4月現在、現行でハードディスクウォークマンは存在しない。
ハードディスクはサイズ・使い勝手等からポータブルにはもう向かいないと判断したか?
今後も発売はないのだろう。

もっとも今ほど動画コンテンツまでもポータブルで気軽に見るという時代ではなかったので、容量の限界からハードディスクは不要と判断されても仕方ない。

実際今は1,4,8GBのフラッシュメモリータイプが一番の売れ筋ではある。
ウォークマンでは最大16GBが発売され、20GBにあと少しというところこまでメモリーは安価になった。
32GBのウォークマン発売もそう遠くないだろう。
となれば仮に将来再びハードディスクウォークマンが復活するとなれば100GB以上はないと意味がないということになる。

ハードディスクはメモリより安価で大容量なので生き残る術がないというわけでもないと思う。

多少でかくてもいいからもう一回だけHDDウォークマン出たら面白いのだが。