さくの家電のーと

オーディオ、音楽、家電全般に関する備忘録ブログ

小泉今日子

小泉今日子 ミュージックテープ(オリジナルアルバム)

小泉今日子(愛称はキョンキョン、KYON2と表記されることもある)は1982年デビューのトップアイドルだ。
レコード世代にとっては現在においてもキョンキョンと呼ぶほうがしっくりくる。

愛称の通り、聖子とも明菜とも異なる特異なキャラクターでアイドルの常識を覆した先駆者といえる。

当時はそういう部分が鼻についたりもしたのだが、やはり当時のアイドルの楽曲のすばらしさや勢いは認めざるを得ない。
(なんだかんだ言っても誰もが聴いていたのだ)

オレはアルバムを買うならレコードやCD派だったのでカセットには当時見向きもしなかった。

カセットは価格もレコードと同じ値段。
音質的にもビジュアル的にもどう考えてもカセットは割に合わないだろうと当時は思っていた。

1980年代後半になるとレコードは衰退していった。
しかし、その後も販売を続けたカセットは貴重なアナログ音源としての最後の砦となった。

そう思うと今さらだがミュージックテープに愛着がわいて仕方ないのだ。
(ブランクテープのカセットテープとの区別のため、ミュージックテープと呼ぶ)

ミュージックテープはレコードよりも音質が劣る、という考えは今も変わっていないが、だからと言って悪いわけでもない。
実際、ミュージックテープに使われたテープよりいいテープで自分で録音したカセットが、なぜか音質的に勝てた気がしないと思ったのも事実である。

近年のカセット人気再燃で、多くの記事でカセットの音は温かいだのレトロチックで味があるだのという記事を目にすることが多くなった。

しかし、カセットテープをずーっと使っているオレにしてみれば、何を言っているのか意味がわからない。
他の記事にも書いているが、カセットの音のポテンシャルは高い。
ラジカセなどでなく、普通のオーディオシステムでの再生ではCD位なら聴き分けができない程だ。

スーパーメタルマスターでマイリファレンステープ作り

それはミュージックテープにしてもしかりだ。

では、キョンキョンのミュージックテープを見ていこう。

キョンキョンのミュージックテープ(オリジナル分のみ)は1982年~1993年の間に17巻発売されている。
※プロモ盤を除く

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左端より1982年発売「マイ・ファンタジー」~右から2番目の1993年発売「TRAVEL ROCK」の全17タイトルである。

※一番右端はプロモ盤を持っていたので加えただけ

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これはカセット発売された分だけであるが、オレが一番小泉が好きな部分は現在に至るまでビクター一途なところだ。

それではそれぞれを少しだけ詳しく見ていこう。

1.マイ・ファンタジー
発売日:1982年8月21日
品番:VCH-10163
価格:2,800円
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記念すべきファーストアルバム。
シングル2曲(私の16才、素敵なラブリーボーイ)が収録されているが、どちらもカバーなわけだから、このアルバムで多くのオリジナル曲を聴くことができる。
聖子ちゃんカットのアイドル然としたキョンキョンがとても新鮮だ。
そして小泉キャラが前面に出てくるのはまだ先の話だ。
楽曲は同時期の聖子や明菜のアルバムと比べればやや古臭さを感じるアレンジとなっている。
しかし70年代風のアイドル音楽をキョンキョンが歌っていたと思えば貴重ともいえるか。

2.詩色の季節
発売日:1982年12月16日
品番:VCH-10182
価格:2,800円

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「うたいろのとき」と読む。
前作同様、まだ音楽は70年代風である。
ジャケットもそういう意味では野暮ったい。
やはり聖子や明菜の同時期のものと比べると数段落ちるのは否めない。
本人の明るいキャラだけは前面に押し出しているのでそこは救いだ。
後の小泉のキャラを知るものなら、まだまだらしくないアルバムである。
しかしデビュー時というのは誰しもやらされてる感があるし、そこが面白い部分でもある。

3.Breezing
発売日:1983年7月5日
品番:VCH-10207
価格:2,800円

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ぼちぼち小泉劇場開演という節目になるアルバムである。
小泉らしさが出てくるのはここからだ。
トレードマークとなったショートカットでイメチェンしたが、歌もいよいよイメチェンだ。
まずは「まっ赤な女の子」ではじまり、期待させる。
このアルバムはカセット・レコードではA面を「Girl Side」、B面を「Lady Side」としている。
(レコードやカセットはA面、B面と明確に区切ることができたため)
まさにその通りでGirl Sideは元気な女の子、Lady Sideは大人の女性をイメージできる楽曲で構成されている。
まさにアナログ時代だからこそできたミニコンセプトアルバムだ。
当時はこのように面ごとにコンセプト分けされたアルバムは多数存在した。
CD時代になるとこれができなくなり、ディスク単位でコンセプト分けするしかなくなった。
そういう意味でも当時のことを知り、尊重したいのであればレコードやカセットで聴いてこそ、本来の意図が伝わるということなのだ。
それにしてもM02「Candy Kiss」、これは聖子の曲か?
と思えるほど聖子っぽい曲だ。
小泉らしくなってきたとは言え、まだブッとんだアルバムではない。
ようやく聖子、明菜のアルバムレベルに追いついたといえる変換期のアルバムである。

4.WHISPER
発売日:1983年12月16日
品番:VCH-10228
価格:2,800円
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小泉らしさもいよいよ本格的になる。
1曲目、モーターレースのSEから始まる。
このような始まり方のアルバムがバラードで固めるはずもなく、やはりポップな曲が多い。
とにかく最後まで飽きさせないのは勢いづいた証だろう。
いろいろアイドルを聴いているとわかるのだが、アレンジは本当にそのアイドルのキャラクターによりほぼ色付けが決まっているように感じてしまう。
KYON2で言えば初期はバイオリンの早弾きだったり、電子ドラムであったり。
その色付けがわかってくると他のアイドルを聴くと面白くなる。

5.Betty
発売日:1984年7月21日
品番:VCH-10255
価格:2,800円

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5作目にして小泉の最高傑作との呼び声が高いアルバム。
全曲作曲「筒美京平」、編曲「船山基紀」である。
作詞陣も恐ろしいばかりの大御所が顔を並べており、いいアルバムになるはずである。

アイドルのお手本になるようなアルバムではないだろうか。
もっと言うとこれを聴かずして80年代アイドルは語れないだろう。
そして特筆すべき点はこのアルバムにはシングル曲が1曲もないのだ。
(CMに使われた曲はある)
アルバム用の曲だけで大成功を収めたいい例だ。
通常ならシングル曲を入れて当然なのだが。
とにかく個々の楽曲の質が高いのはもちろん、様々な要素が噛み合って隙が無い。
未だにこのアルバムは最初から最後まで曲を飛ばさずに聴いている。
小泉のオリジナルアルバムを初めて聴く人に勧めるならこの一枚で間違いないだろう。
名盤になるべくしてなった傑作アルバムである。

6.Today's Girl
発売日:1985年2月21日
品番:VCH-10282
価格:2,800円

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Today's Girl=今日 子 という言葉遊びのタイトルだ。
前作で盤石の地位を得た感もあり、こうなるともう次は何を出しても売れるだろうということになる。
とはいえ、決して勢いは緩めず、さらに突っ走ったという印象だ。
作家陣も小泉のキャラクターを理解しはじめていることがわかる。
とにかくテンション高けりゃいいんだ的な、小泉らしいアルバムである。
小泉のような特徴をもったアイドルは未だに現れていない。
(そもそも現代アイドルはソロで勝負しないのでいるわけもないが)
だからこそ聖子、明菜と肩を並べるほどのトップアイドルになり得たのだろう。
もちろんアルバムのクオリティは高く、これも傑作である。
このアルバムは主題曲が最後の曲になるが、そのセンスにはしてやられた。

7.Flapper
発売日:1985年7月5日
品番:VCH-10301
価格:2,800円

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小泉の快進撃は続く。
どうアルバムを作れば小泉ファンを喜ばせるのか、ということをよくわかっている。
(やりたいようにやってるだけだろうが)
本作ではついに作詞にも挑戦し、聖子や明菜のように制作にも携わるようになる。
このアルバムも名だたる作詞家、作曲家が多く携わっている。
にもかかわらず、小泉色に染めてしまうのはさすがである。
聴いていて安心できるアルバムに仕上がっている。

8.今日子の清く楽しく美しく
発売日:1986年2月21日
品番:VCH-10331
価格:2,800円
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なかなかに小泉らしいタイトルだ。
長いので「今日子のKTU」でもよさそうだ。
このアルバムも前半5曲を「アイドルサイド」、後半6曲を「アーティストサイド」と分けている。
アイドルサイドはそのままアイドルっぽいその時の小泉のままという感じ。
アイドルが「アイドルは最高だ」と歌う「なんてったってアイドル」を聴いた時の衝撃は今も覚えている。
しかもライブ仕立てときたのでブッとんでいる。
そしてA面に同じ曲を2曲入れるとは強気である。
小泉は常識では語れないアイドルとなったのだ。
アーティストサイドになると一転してメロディアスに聴かせる。
小泉の別の一面を垣間見ることができる、1枚で2度おいしいコンセプト通りのアルバムなのでそこを意識して聴くと面白いだろう。

9.Liar
発売日:1986年7月23日
品番:VCH-10349
価格:2,800円

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静かなアカペラで始まるアルバム。
おっ、真面目にやることにしたのか、と思わせておいて実はいつも通りのハイテンション。
むしろ2曲目以降はハードなくらいだ。
タイトルはライアー、キャッチコピーは「素直じゃなくて、ごめんね。」とはこういう意味でもあるのかな。
小泉はこのメリハリがたまらない。
このアルバムに限らずバラードなどのしっとり系の使い所がうまいなと感じる。
小泉キャラならしっとり系は1曲あれば十分なのだ。
そしてここでついに後に小泉と深く関わることになる野村のよっちゃんが登場。
カセットハーフ色が黒から白に変わった。

10.Hippies
発売日:1987年3月5日
品番:VCH-10388
価格:2,800円

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初の本人プロデュースアルバム。
わりと真面目に作ったんだなと思いきや、そりゃ当たり前だった。
作家陣が豪華すぎる。
氷室京介、吉川晃司、高見沢俊彦、爆風スランプ、いまみちともたか(バービーボーイズ)等とくればふざけてる場合じゃない。
特にM05はそのまま爆風スランプなのが笑える。
アレンジにTOPSが2曲関わっているがこれがまた素晴らしいアレンジだ。
ロック系アルバムに明らかに異彩を放つM08「今年最後のシャーベット」は秀逸。
こんな荒業ができたのも80年代ならでは。
(聖子も明菜も他のアイドルもやってる)
それぞれの曲に作家の特徴がよく出ているので聴きごたえ十分。
そしてまたまた最後にバラードで閉めるのがうますぎる。
小泉アルバムの中でも上位にくる必聴盤だ。

11.Phantasien
発売日:1987年7月21日
品番:VCH-10397
価格:2,800円

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ジャケットが印象的なコンセプトアルバム。
タイトルから想像できる通りの世界観だ。
ジャケットだけならこのアルバムが一番好きだろう。
せっかくの素敵なジャケットだがカセットだとレコードのような迫力もなく、カセットサイズに切り取られているのが残念。
こういうところもカセットを買うと損した気分になる要素のひとつだった。
このアルバムは全曲編曲を一風堂の「土屋昌巳」が担当しているので雰囲気は土屋っぽさがよく出ている。
シングル曲「水のルージュ」までベルリンバージョンでファンタァジェン色に塗り替えられている。
コンセプトアルバムとして成功し、個人的には上位にくるアルバムだ。

12.BEAT POP
発売日:1988年4月5日
品番:VCH-10428
価格:2,800円

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小泉のベストアルバムは何かと問われれば、もしかしたら気分によってはこのアルバムが一番と答えるかもしれない。
Hippiesを超えるロック系アルバムはないと思っていたが、これは単に第2弾と捉えるほうがいいのかもしれない。
発売当時、ベティ以上にヘビロテしたアルバムで、思い入れも深い。
M01~M03の流れが最高だが、こういう要素が傑作アルバムの条件なのだ。
オレの中では小泉のイメージも含めて、これぞ小泉なアルバムとなるのがBEAT POPだ。
当時のオレはすでに多くのジャンルの音楽を聴き始めていた。
特にロック・フュージョンにハマっていたのでアイドルにもそんな激しさを持った曲を欲していた。
そういう意味ではアイドルを聴く大義名分としてこのアルバムはうってつけだった。
当時爆発的人気を誇ったTMネットワークの小室哲哉、さらに久保田利伸、野村義男、サンプラザ中野、ホッピー神山などが関わればロックはお手の物だろうが、どちらかといえばこのアルバムはファンク寄りかもしれない
特筆すべき点はギターでBOOWYの布袋寅泰が参加していることだ。
後の布袋のインタビューで結局キョンキョンには会えなかったのが残念だった、とのエピソードを聞いたことがある。
なので全曲布袋ではない(3曲のみ)が、ギターも聴きごたえ十分な小泉アルバムの必聴盤のひとつと言える。

13.ナツメロ
発売日:1988年12月17日
品番:VCH-10455
価格:2,800円

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小泉らしいド派手なジャケット、これはフルカバーアルバムである。
様々なジャンルを歌い分けるという意味で扮装した小泉がずらりと並んでいるのが楽しい。
カバーした原曲の年代は様々であるが70年代J-POPが中心の小泉デビュー前の曲で構成されている。
原曲がそうでなくても全てがロックアレンジされており、さすがに過去の名曲ばかりで聴きごたえがある。
小泉ファンでなくても聴ける、まさにナツメロだ。
もともとカバー曲でデビューした小泉だ。
どんな曲でも小泉色にしてしまうのはお手のもの、さすがというところだ。

14.KOIZUMI IN THE HOUSE
発売日:1989年5月21日
品番:VCH-10467
価格:2,560円(税抜)

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レコードの発売がここで終わる。
そしてここから1989年4月からスタートした消費税(当時3%)の影響で価格表記が中途半端になった。
これはタイトル通りハウスミュージックアレンジのアルバム。
小泉はアイドルのわりに多くのシングルを12インチリミックスでリリースしており、案外得意分野なのだろう。
しかし、ハウス系は低音が強く、もたついた音になるのでオーディオ的に好きではない。
唯一このアルバムで聴く程度であるが、これはわりと分離のいい録音で好きである。
当時ののミキシング技術がいかに優れていたか、というのがよくわかるアルバムだ。

15.No.17
発売日:1990年7月21日
品番:VITL-35
価格:2,553円(税抜)

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「じゅうななばん」と読む。
品番の変更と同時にここでパッケージングもミュージックテープ終焉期のものに変わった。
これを見ると一時代の終わりを感じさせ、少し寂しい気持ちになる。
それでもここからはアナログメディア代表としてカセットがレコードの後を担うことになるのだ。
アルバムはタイトル通り17曲で構成。
といっても短いインストが合間に6曲もあるのでそれほど長時間というわけではない。
いたって真面目に作っており、キョンキョンらしさは影をひそめる。
というより小泉にとって次の段階に入ったのだと捉えるほうが正確かもしれない。
そういう意味ではとても興味深いアルバムとなった。

16.afropia
発売日:1991年7月26日
品番:VITL-81
価格:2,553円(税抜)

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やはり従来のイメージを払拭したアルバムである。
まさにアイドルからアーティストになったということだ。
名曲「あなたに会えてよかった」を聴くとさらにそれを確信できる。
そういえば小泉はそうだったな、と今思い出す。
そういう意味では小泉のアルバムって振り幅が広い。
しかし考えてみれば、逆にこれが普通のアイドルのアルバムではなかろうかと我に返る。
今までがアイドルを超越しすぎていたのだ。
小泉今日子25才夏の作品だ。

17.TRAVEL ROCK
発売日:1993年11月21日
品番:VITL-126
価格:2,553円(税抜)

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オリジナルアルバムのカセットメディアでのリリースはこれが最後となった。
しかしなぜかパッケージングは昔のスリーブケース仕様に戻った。
ビクターの小泉最後のカセットとしての粋な計らいか?
時代はすでにCDが主流の頃。
どこのレコード会社もカセットの発売は1990年中盤までがいいところだった。
また、録音メディアとしてのカセットの立ち位置もMD、DAT、DCCの勢いにかき消されていた頃である。
前2作からもわかるように、90年代に入ってからはイメージが変わったというか、アーティスト志向に転向した感のある小泉。
よりアーティスティックなアルバム作りで成功を収めたのがこのアルバムといえる。
このアルバムはタイトル通りロックがコンセプトであり、バラードでさえもスローロックとして聴かせる。
楽曲のよさもさることながら録音もよく、オーディオ的にも楽しめるアルバムだ。
オレの中では「Hippies」「BEAT POP」「TRAVEL ROCK」を小泉ロックアルバム3部作と位置づけている。
小泉がこんなかっこいいアルバムを作れるようになったことも感慨深い。
そしてこのアルバムでまたキョンキョンが戻ってきたようにも感じ、うれしくなるのである。

18.KYO→ ※プロモ盤
発売日:1998年10月7日
品番:NOT FOR SALE
価格:NOT FOR SALE

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これは非公式のプロモ版である。
本来であればTRAVEL ROCKで終わらせるところだが、持っている以上は載せることにした。
このようにカセットやレコードでの一般リリースが完了後もプロモ版としてのみ、アナログメディアが存在する場合がある。
ないと思っていたアナログ音源に巡り合うことがある。
これほど貴重なものはない。


ここまでのアルバムを振り返ると、やはり小泉のキャラクターが際立つ作品が多かった。
どれも聴き終わればすっきり元気になる。
決して暗くしみじみした気持ちにはならない。

やはり小泉今日子はあの時代に必要なアイドルだったのだと改めて思う。
ミュージックテープでのリリース終了までのこの17巻には宝のような音が収められている。
CDで聴くのもいいが、あの時代を感じたいのならカセットで聴いてみるとまた違う感覚を覚えるだろう。
アルバム個々のオーディオ的聴き比べはまた別の機会でやろうと思う。

小泉今日子 オリジナルアルバム 紙ジャケットコレクション(CD)

80年代を代表するアイドルは聖子と明菜の2強であることは揺るぎない事実だ。

ではナンバー3は誰かと問われれば、それはキョンキョン(KYON2)こと小泉今日子だろう。

とはいっても当時はかなりの人数のソロアイドルがひしめきあい、実力もそれぞれかなりのものだった。

その中でもこの聖子・明菜・今日子の3人だけは人気実力ともにずば抜けていたと言える。

皆アイドルであることに変わりないが、面白いことに三者三様キャラクターや音楽性が全く異なるものだった。

漢字一文字で表すなら、聖子は「日」、明菜は「月」、キョンキョンは「楽」と言ったところだろうか。

聖子はアイドルの王道を突き進み、明菜はアイドルの概念の逆を行き、キョンキョンはアイドルの常識をぶち破ったのだ。

まぁオレはといえば、当時たくさんいた実力派アイドル達を一通り知ってはいるが、さすがに全てのアイドルのCDやレコードまで買えるはずもない。
仕方ないのでつまみ食いするしかないのだ。

そういう時に強い味方となったのがレンタルCDであった。

だから申し訳ないが当時はキョンキョンはレンタルで聴くことを余儀なくされた。


月日が流れ、忘却の彼方にあのアイドルに熱狂した記憶が消え去ったのかと言えば実はそうでもない。

キョンキョンはよくドラマに出ていて演技も上手だったので好んで出演ドラマを見ていた。

だから忘れるはずもないのだが、ある時なにげなく中古屋で見かけたキョンキョンのシングルベスト盤を懐かしく思い買ったのだ。

最初はそれで満足していた。
(つもりだった)
しかし一度体に染み付いた記憶には勝てない。
シングル曲だけでは飽き足らず、アルバムが聴きたくてたまらなくなったというわけだ。
(その後、同じパターンで他のアイドルにも手を付け始めることになるのだが・・・)

そういうわけで今回取り上げるのは、K25プロジェクト(デビュー25周年)記念企画第2弾のCDによるオリジナル・アルバム紙ジャケットコレクションだ。
(ちなみに第1弾はベストアルバムだった)

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小泉今日子 K25プロジェクト オリジナル紙ジャケットコレクションのボックス

このボックスケース、実は非売品だ。

全17タイトル中10枚買って同封の応募券を送ればもれなくもらえるという商魂たくましい商品である。
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この応募用紙右下の切り取った部分に応募券がついていた。

つまり各アルバムはバラ売りだったということ。

しかし10枚だけ買ってボックスもらって終わらせることができない仕様でもある・・・
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当然きっちり17枚揃ってのジャストサイズボックスだからだ。

背表紙から見て右側面
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背表紙から見て左側面
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各アルバムをモチーフとしたなんともキョンキョンらしい楽しいデザインだ。

それにしてもいくら販促のためとはいえ、ボックスをプレゼント品にするとは考えたものだ。

そのせいもあって、このボックスはタダなのにプレミアムアイテムとなった。
(タダほど高いものはないということか)

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1982年から1989年までにレコードで発売されたオリジナルアルバム(14枚)とベストアルバム(3枚)の全17枚をCDサイズの紙ジャケットで完全再現。

一見して出来は上々。

オリジナルアルバムとして最後に発売されたのが14th「KOIZUMI IN THE HOUSE」なのでレコード発売分だけならこの復刻で完結することができる。
ただし、レコード発売分のベスト盤には抜けがあるので、キョンキョンのレコードでの発売分としては完全ではない。

個人的にはどうせなら「Celebration」と「ザ・ベスト」も入れてほしかった。
どうせバラ売りなんだから今からでも追加してくれないかな。


というわけでオリジナルと比較。
今回はキョンキョンアルバムの中でも名盤中の名盤である「Betty」で。

ジャケットと帯
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見た目の完成度はかなり高いが、CDの帯は襷タイプでなく通常のCD同様の被せ帯なのが惜しまれる。
(たすき帯はあまりない)
とはいえ帯まで再現するのはLP紙ジャケ再現と名乗るためには必須条件だ。
レコード帯の上部分の「DIGITAL REMIX」ロゴがないのは仕様を勘違いされるので仕方ない。
それにしても、ビクターのロゴが今も昔も変わらないのは嬉しいかぎり。

ジャケット裏
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帯裏はレコードの方は当時のコンサートスケジュール、CDは曲目。
帯には当時の情報が詰まっているため、オレは重要と考えている。

歌詞カード
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これはオリジナルを忠実に再現しているが、それ故文字も縮小されるため、読みにくい。

その代わり全アルバムにCDサイズで最適化された歌詞カードが付属する。
この心遣いはうれしい。

別添付の歌詞カード
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レーベル面
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残念ながらレコードと同じレーベルは再現されず惜しい。
このCDは全アルバムがこのデザインの色違いで統一している。

番外編
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これはオリジナルLPとファーストプレスCD。

ファンの間では有名な話だが、ファーストプレスのCDに限り、LPジャケットの写真のポーズとは異なった。
その後のCDの再発盤はLPのジャケット写真を採用したため、本当にファーストCDでしか見ることができない貴重なCDとなっている。

と、ここまでは通常のLP復刻CDと思われがちであるが、今回の復刻には大きなおまけがある。

全アルバムにボーナストラック(1~7曲)が収録されているのである。

そのボーナストラックの内訳をみてみよう。
各アルバムタイトルには「+2」のようにボーナストラックの曲数が付加されている。
※アルバムは品番順

1.マイ・ファンタジー +2
三色れもん
 1stシングル「私の16才」B面
恋のヒットチャートNo.1
 2ndシングル「素敵なラブリーボーイ」B面

2.詩色の季節(うたいろのとき) +1
Teenageどりーむ
 3rdシングル「ひとり街角」B面

3.Breezing +2
真夜中のレッスン
 5thシングル「春風の誘惑」B面
午後のヒルサイドテラス
 4thシングル「まっ赤な女の子」B面

4.WHISPER +2
ココナッツ・ドリーム
 6thシングル「半分少女」B面
乱れるハート
 7thシングル「艶姿ナミダ娘」B面

5.Betty +5
パイナップル・フィーリング
 カセットのみ販売の「SEPARATION KYOKO」B-1
星にリボンをつけて
 カセットのみ販売の「SEPARATION KYOKO」B-3
クライマックス御一緒に
 8thシングル「クライマックス御一緒に」A面(あんみつ姫名義)
風のマジカル
 9thシングル「渚のはいから人魚」CW(両A面扱い)
DUNK(男区)
 10thシングル「迷宮のアンドローラ」CW(両A面扱い)

6.Today's Girl +7
ヨコハマ・スイート・レイン
 11thシングル「ヤマトナデシコ七変化」B面
涙のMyロンリーBoy
 13thシングル「The Stardust Memory」B面
JAJAUMAコネクション
 カセットのみ販売の「Kyon Kyon倶楽部」A-2
アゼリアの旅
 カセットのみ販売の「Kyon Kyon倶楽部」A-3
逆行線ボーイ
 カセットのみ販売の「Kyon Kyon倶楽部」B-1
No More Lover Chase
 カセットのみ販売の「Kyon Kyon倶楽部」B-2
東京モガ
 カセットのみ販売の「Kyon Kyon倶楽部」B-3

7.Flapper +3
哀愁小町
 14thシングル「常夏娘」B面
ハートブレイカー
 15thシングル(12インチ)「ハートブレイカー」A面
太陽の誘惑
 15thシングル(12インチ)「ハートブレイカー」B面

8.今日子の清く楽しく美しく +2
気分はハートブレーク
 16thシングル「魔女」B面
背徳の令嬢
 17thシングル「なんてったってアイドル」B面

9.Liar +2
自由な太陽
 18thシングル「100%男女交際」B面
Non Non Non
 19thシングル「夜明けのMEW」B面

10.Hippies +2
Blueage Dream
 20thシングル「木枯らしに抱かれて」B面
Kiss
 21thシングル「水のルージュ」B面

11.Phantasien +2
水のルージュ (Dancing Mix)
 21stシングル「水のルージュ」(12インチシングルバージョン)
天使になりたい
 23rdシングル「Smile Again」B面

12.Ballad Classics +1
ベルベットボイスな夜
 24thシングル「キスを止めないで」B面

13.BEAT POP +3
は・じ・め・て
 25thシングル「GOOD MORNING-CALL」B面
Live On Saturday Night
 ミニアルバム「夏のタイムマシーン」B-1
快力!ヨーデル娘
 ミニアルバム「夏のタイムマシーン」B-2

14.ナツメロ +4
大人になりたい (Too Many Rules)
 カセットのみ販売の「SEPARATION KYOKO」A-1(カバー曲)
素敵な16才 (Happy Birthday Sweet Sixteen)
 カセットのみ販売の「SEPARATION KYOKO」A-2(カバー曲)
カラーに口紅 (Lipstick On Your Collar)
 カセットのみ販売の「SEPARATION KYOKO」A-3(カバー曲)
月は何でも知ってるくせに 知らん顔して輝いている
 28thシングル「学園天国」B面

15.Best Of Kyong King +3
半分少女 (アナザー・バージョン)
 カセットのみ販売の「SEPARATION KYOKO」B-2
艶姿ナミダ娘 (Long Version)
 12thシングル「ヤマトナデシコ七変化」(12インチシングルバージョン)
Celebration
 ベスト・アルバム「Celebration」A-1

16.KOIZUMI IN THE HOUSE +2
Fade Out(Remix)
 ミニアルバム「Fade Out(Super Remix Tracks)」
STAND UP(Adult Version)
 ミニアルバム「Fade Out(Super Remix Tracks)」

17.Ballad Classicds Ⅱ +1
たとえばフォーエバー
 26thシングル「快盗ルビイ」B面


という具合で全アルバム合わせて44曲ものボーナストラックが収録されている。
キョンキョンの場合、B面曲が聖子や明菜と比べてベストアルバムに収録されたものが少ないこともあり、B面曲を中心にボーナストラックとしているが、いずれにしても今回のリマスター音源が最新である。
とりあえずアルバムの発売日に近いものや未デジタル化のコンセプトものを優先して各アルバムに分散して収録している。
個人的にはカセット発売のみだった「Kyon Kyon倶楽部」と「SEPARATION KYOKO」の音源がデジタル化されたことが収穫だと思っている。

と、ボーナストラック満載なのはいいが、アルバム単位で聴く場合、ボートラ曲はそのまま続いて収録されているため、明確な区切り無しの通しで聴かされることになる。
これはこれでありがた迷惑な話で、自分があまり知らないアルバムではどこまでがオリジナルなのかわからないのだ。
できればボーナストラックCDとして専用ボックスと一緒にプレゼントという形にしてもよかったのではと思う。

さて、音質については2007年のリマスターであるため、アルバムとしてはこのシリーズが一番音質はよいだろうと思われる。

聴き比べについてはまたの機会に。
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